広報誌「かけはし」
 
■2013年4月 No.499
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●都合のいい神頼み!
 

 今年も早いもので、3月が過ぎました。
 お正月の初詣に、誰しもご自身とご家族の健康を願ったと思います。今年こそは・・・と年頭の目標を掲げたのではないでしょうか。しかし、その多くは願かけのみで終わってしまっているように見受けられます。
 生活習慣改善は、誰しも気にかけていながら、実行に移すのはなかなか難しいものですね。
 当健保組合は2月に組合会が開催され、ご多分にもれず、景気の長期低迷による標準報酬月額と賞与の伸び悩みの影響に加え、保険給付費と納付金等の伸びにより、保険料率の大幅引き上げに踏み切りました。
 健保組合は過度の負担金を強いられて限界を超え、必死にもがいています。われわれは崖っぷちの状況です。
 健保組合は、自主・自立を前提に、国からの補助を受けずに自前で収支のバランスをとることを原則としています。加入者の健康保持・増進のための各種保健事業の推進、またジェネリック医薬品の使用促進など、医療費の適正化対策等を行い、限りある財源のなかで日々運営努力を行っています。
 しかし、膨大な負担金で収支のバランスが崩れ、その存続さえ脅かされ将来の安心・安全をも奪われようとしています。政権が代わったのを機に、今年こそ〈真の高齢者医療制度〉を実現、そして健保組合に〈健全な運営〉を返してください。
 将来を見据え、お預かりしている貴重な保険料を生きた財源として活用し、責任を全うしていきたいものです。そういえば、社会保障制度が改善方向にいくよう神頼みを忘れていました。

(第1地区 T・N)

   
●人間ドック受診と再検査時には必ず説明を!
 

 自分自身の体調の変化と、ごく身近な友人が食道がんの手術を受けたこともあって、昨年秋に急きょ、胃カメラ検査を受けました。結果は、胃潰瘍痕で赤くただれてはいるが、異常はなく、「問題ありません」でした。
 例年1月に受診する人間ドックを今年も受けました。ピロリ菌の排除を昨年済ませていたため、医師のアドバイスで胃カメラ検査を受診しましたが、今度は「なにもありませんなぁ。胃潰瘍痕も消えています」。20年来の潰瘍痕が消えるのか?!不信感がめばえました。
 その後、検査結果が届きました。動脈硬化症の懸念が記載され、今年から検査法が変更されたという"お断り"と、数値を記入しただけで、精密検査の案内がしてありました。
 1週間後、医師の診断を受けたときも、「それでは精密検査を受けてください。結果は後日、書類でお知らせします」とだけ説明されました。そして、「1年間経過観察」の通知を受け取り、検査、再検査のどちらも、ていねいな説明がないままに終わりました。
 人間ドックを受ける人は元々、健康になんらかの不安を感じていると思います。それがこの対応では、不信感がつのるばかり。もっときちんとした対応と説明をすべきでしょう。声を大にして望みます。

(第2地区 H・S)

 
●健保組合は少子化対策に貢献しています!
 

 被保険者2600人に対して毎年130人が出生。高い出生率のため、適用・給付・レセプトの担当職員はいつも大忙しの状況である。
 出産育児一時金の支給をはじめ、育児雑誌の送付、インフルエンザ・ロタ・ヒブのワクチン接種補助、電話健康相談などの事業を通して乳幼児の育児・疾病予防を支援している。「育児に追われる毎日ですが、毎月届く情報誌はたいへん役立っています」、「健保組合がとても身近に感じられるようになりました」など反応はかなりいい。
 しかしながらその一方で、乳幼児は医療費が多くかかるので、保険給付費が毎年増加している。さらに後期高齢者支援金では乳幼児も加入者数にカウントされるので、ますます健保財政は厳しくなる。
 先日、時間外受診を控えてもらうよう案内を行ったところ、「乳幼児の医療費はどうせタダだから」という被保険者がおり、たいへんショックを受けた。まずは、市区町村の乳幼児医療費助成の対象となるのは、あくまでも医療費の2割分であることをしっかりと理解してもらうことから始めなければ・・・。
 また、支援金のカウントからせめて未成年者をはずしてもらえないだろうか。祈るばかりである。

(第3地区 K・E)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522)