新年あけましておめでとうございます。皆様にはご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年を顧みますと、ロンドンオリンピックでは選手の皆さんの大活躍で史上最多のメダルを獲得したことや、iPS細胞の研究成果で京都大学の山中教授がノーベル医学生理学賞を受賞したことなど、明るい話題もたくさんありました。
一方で、東日本大震災からの復旧・復興が進んでいない問題や、政治の混迷が続き、重苦しい年であったかと思います。
そのようななかで、昨年12月16日に衆議院総選挙が行われました。その結果、自民党が大勝し民主党が惨敗。自民党・公明党による新政権が誕生しました。
1月下旬には通常国会が召集され、2013年度税制改正大綱のとりまとめや政府予算案の閣議決定など、いままでとは変わった政治が動き出すこととなります。
いまの日本には、複雑で深刻な問題が滞っています。経済財政・社会保障・エネルギー・外交・安全保障問題まで多方面にわたり、新政権による力強い政治にかける期待はまことに大きいものがあります。ぜひ日本の明るい将来が見通せる政治を実現させてもらいたいものです。
ところで、われわれに関連する医療保険制度改革に関しては、税と社会保障の一体改革として、社会保障の安定財源としての消費税への道すじが昨年、やっと敷かれました。広く国民から付託された消費税を高齢者医療制度に充てていただき、高齢者の皆さんにも応分の負担をお願いし、現役世代にかかる過重な負担を緩和することが必要です。
われわれとしても、保険者機能を発揮して医療費適正化に努めていくことが大切であることは、申すまでもありません。
また、社会保障制度改革国民会議の初会合が、昨年末にようやく開催され、本年8月までの短期間に成案を得るべく、本格的議論が開始されようとしています。われわれは、この国民会議の議論を大いに期待し、注目しています。われわれの主張が会議のなかで反映されるための努力を間断なく続けていきたいと思います。
昨年の健保組合全国大会では「待ったなし!超高齢社会に持続可能な制度を今!」を合言葉に、4つのスローガンを決議しました。
・高齢者医療制度に対する公費投入拡充の早期実現
・国庫補助削減を目的とした負担転嫁策に断固反対
・医療費適正化の推進と組合方式の維持・発展
・健康保険組合に対する適切かつ十分な財政支援措置の実施
というものです。われわれは今年1年、あらゆる機会をとらえて、これらの実現に向け、邁進していきたいと思います。
大阪連合会としては、健保連本部・都道府県連合会・各団体とも十分連携をとりながら、何とか成果のある年にしたいと思います。皆様のこれまで以上のご指導、ご支援を心からお願い申し上げます。
最後に、本年も皆様がご健勝・ご多幸で活躍されることを祈念して、新年のあいさつとさせていただきます。 |