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●若輩者のつぶやき |
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この4月に常務理事が交代し、新体制で臨んだ組合会であったが、無事に前年度決算の承認を得ることができた。結果的には経常収支で持ち出しの決算ではあったが、当初予算と比較すると、持ち出し額が大幅に減少したので、決算概要説明に耳を傾ける議員各位の表情は和やかであった。
その後、納付金・支援金等の額が前年度対比3億9000万円の支出増となったことや、保険料収入の55%を占める旨の説明をしたとたん、会場内からため息が漏れた。
「制度上の問題やから、ここで言うても仕方ないんか・・・」「いままで以上に健保連とともに制度改正に取り組まんとあかんな〜」との、ざわめきが聞こえてきた。
世間一般において健保組合は、協会けんぽと比較して、まだまだ財政面で余裕があるかのような誤解?がまん延しているようだ。ほとんどの健保組合(とくに総合組合)が非常に厳しい財政状況であることを、われわれはいろいろな場面でもっと発信していかなければならない。
また、聞くところによると、協会けんぽが4年連続の保険料率引き上げ回避に向け、国庫補助率の引き上げと高齢者医療制度の見直しを要望し、この秋に全国大会を開催して、政府や与党などに対する働きかけを積極的に推進するそうだ。どれほどの効果をもたらすのであろうか、この動向にも今後、注目したい。
社会保障と税の一体改革のうち、とくに高齢者医療制度の見直しについての議論がなされていないようであるが、われわれ健保組合においては今後2〜3年が生き残りをかけた正念場になると思われる。いままで以上に危機感を持ち、一丸となって、制度改正に向けていろいろ取り組んでいかなければならないと思う。
(第4地区 S・T) |
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●問題意識を持ってもらおう |
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いったい、被保険者は健康保険組合をどれくらい知っているのだろうか。
私自身、健保組合に異動になった後、時を経て、やっと健保組合の台所事情や独特の語句も分かりかけてきたところである。それまでは、たまにマスコミ等で健保制度のことが取り上げられていても、関心はなかったし、その裏にあるものも理解しようとはしなかった。
現在、健保制度は存亡の時期にきている、と健保組合内や参加する研究会などでよく語られるが、被保険者の大多数は、ほとんど理解していないだろう。
例えば、保険料の半分近くを高齢者医療制度の支援金、納付金に拠出していると言えば驚く程度である。「協会けんぽって、なんなの」と言われるし、「接骨院では健康保険対応と書いてあるのに、なぜ健保組合から照会がくるのか」と言われる。
いまだに出産育児一時金、高額療養費、乳幼児にかかる療養の給付割合の強化部分などは国や市町村がすべて負担してくれていると信じている人もいる。また、大方の人が、国保といえば市町村国保だけと思っており、他に国保組合があって開業医や弁護士およびスーパーゼネコンも国保組合に加入しており、国からの補助金が健保組合とは比較にならないぐらいある、と説明しても、すぐには信じてもらえない。
われわれ健保組合に従事する者にとっては、まず被保険者に健保制度について理解してもらわないと健保組合の健全な維持、運営はできない。
カタイ文章で年に何回か発行する健保組合機関誌で説明するだけでなく、どんな小さな機会であっても辛抱強く、わかりやすい言葉で言い続けていこうではありませんか。
(第5地区 K・N) |
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●健保組合の健全運営ができる制度確立を |
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第6地区には河内地域の健保組合も多い。いま(執筆時)は河内音頭やブドウ狩りの季節で、ブドウを食べながら調べてみました。
はじめて知りましたが、ブドウは元々ギリシア語の「ボトルス」で、中国で葡萄という漢字を当てられたものだそうです。海獣葡萄鏡は正倉院にもあり、千年以上も前に日本に入ってきたギリシア語というのも珍しいのではないでしょうか。
ブドウ糖の「グルコース」も語源はギリシア語です。第2期特定健診・保健指導の制度では、血糖検査HbA1cの表記は国際標準値に変更予定であり、高齢者医療制度も6年目に入っていくことになります。
古代ギリシアといえば、オリンピックだけでなく、医祖ヒポクラテス、そして民主主義発祥の地です。といっても歴史を読むと政治はしょっちゅう混乱していたようです。
いまの日本では与党・野党の第1党がその名を「民主」としています。民主主義が独裁体制に比べ時間がかかるのはしかたがないのですが、高齢者医療等の社会保障制度改革についてはいつまでかかるのでしょうか。
「生かさず殺さず」ではない、健全な健保組合の運営のできる制度を早く確立してほしいものです。
(第6地区 T・A)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-4795-5522) |
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