広報誌「かけはし」
 
■2011年9月 No.480
健保問答 

第 371回

     
Q
 一生の間に使う医療費はどのくらいになるの?節約するには?


A
 厚労省の生涯医療費推計(平成20年度)によると、男性2200万円、女性2400万円となっています。
(算出基礎は、平成20年度の年齢階級別1人当たり国民医療費と簡易生命表による。ちなみに、全年齢平均の1人当たり年間医療費は、男性26万9800円、女性27万5200円。平均寿命は男性79.29年、女性86.05年である。)
 生涯医療費のうち約半分は70歳以上に使われています。
 医療費節約には、若いころからの健康管理が大切です。
 不適切な生活習慣(食べ過ぎ、脂肪・塩分の取り過ぎ、運動不足、喫煙、多量飲酒、ストレス)は⇒危険因子(高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満)を生み⇒生活習慣病を誘発し⇒致命的あるいは障害を引き起こす疾病(脳卒中、心筋梗塞、がん)へと進みます。
 健康は一日にしてならず、よい生活習慣の積み重ねこそが将来への健康へと、ひいては医療費節約にもつながります。特定健診・特定保健指導を積極的に活用しましょう。
 @かかりつけ医をもつA急病以外では深夜加算などのつかない通常の診療時間帯に受診するB自分の判断で受診先を変えない(はしご受診の防止で、初診料をその都度発生させない)Cジェネリック医薬品を使用すること―が大切です。