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●誰もが納得できる保険料拠出の仕組みを! |
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最近のゲームセンターが、ご老人の憩いの場所となっているとのことを、新聞記事かテレビかで見ました。「もぐらたたき」や「ぼんおどりの太鼓」に向かって興じている老人の姿が想像され、大変ほほえましく思いました。また、一方には自分のことにはかまわず、つつましい生活費のなかから、いくばくかのお金を貯め、孫や曾孫にお小遣いを渡しているおじいさんやおばあさんも身近にはたくさんいると思います。このようなお年寄りも病魔に襲われ、若い人より病気にかかる確率が上がってきます。団塊の世代がまもなく前期高齢者、後期高齢者へと進んでいきます。医療費は毎年「兆」という単位で増加し、国家財政が悪化の一途をたどっています。このまま進めば、孫や曾孫の世になったとき、自分たちの稼いだお金の半分程度はお年寄りがつかった借金の返済に回り、自分たちの世代でつかえるお金が確実に減っていくようです。
われわれ健保組合は、高齢者医療制度の維持のために、皆様からいただいた保険料の約半分程度を拠出しています。われわれもいつかは高齢者世代になりますが、保険料の世代間所得再配分機能を拡大するのは、所得税や消費税と異なり、平等な負担という観点からいかがなものかと思います。誰もが納得して「ゆりかごから墓場まで」の社会保障制度を維持するため、保険料を拠出できる新たな仕組みの構築が待たれます。
(第1地区 Y・S) |
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●社会保障カードへの夢 公費拡充実現への希望 |
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社会保障カード…。この名前がこれまでに幾度話題として盛り上がり、消えていったことだろう。そして、いま、この言葉が税と社会保障の一体改革が論議されるなかでクローズアップされようとしている。
社会保障カードが制度化された場合、初期の段階では健康保険組合の業務フローの激変による混乱が予想されるものの、中長期的、全体的にみれば、健康保険組合にとってプラスになる制度改革だと思っている。
さまざまな不安はあるが、大きなことから小さなことまで夢は広がる。@健康保険証の発行不要A限度額適用認定証の発行不要B健康保険への重複加入防止Cレセプト上で起きる被保険者資格の過誤の激減。
特定疾病療養受領証の発行が不要になるほか、現在、次から次に舞い込んでくる統計報告要請にこたえる作業の減少も期待できるのではないか。
ところで、肝心の社会保障財源として検討されている消費税。ちゃんと医療保険制度のことも、その論議の中軸に据えてくれるのだろうか。
社会保障といえば、どうしても年金を頭に浮かべる国民が多いだろう。まさか、ふたを開けたら医療保険に対する公費の拡充ゼロなんてことはないだろうな、とかすかな不安が胸をよぎる。
わが国の医療保険制度が抱える問題点、矛盾点を認識したうえでの財源確保。社会保障カードの実現とともにそれを国に実現してほしいと痛切に願っている。
(第2地区 K・M) |
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●健保組合運営の安定と日々の安心のために |
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関係者との協議、理事会、組合会の審議を経て、平成23年度予算書を提出しました。例年であれば一息つき、広報誌づくりや事業主への事業計画に沿ったお知らせを計画する頃ですが、今回は当組合が長らく踏み込まずにいた保険料率の見直しの必要性に触れたうえで予算を編成していることもあり、引き続き調整に追われ、資料作成を職員に指示しています。
事務局の諸先輩がたのご努力や、事業主や組合員の皆様のご期待に報いられず残念ですが、これまでの傾向にもとづく予測を超える医療費の変化、個々の健保の力では抗し難い他制度への支援負担等の重圧と拡大する変動幅の大きさのなかで、安定した健保運営のための合理的な負担水準を、事業主、組合員の双方に理解いただくのはとても困難です。
新年度は、健康な生活を職場の仲間で支え合う健保組合の本質と、安心のための保険料に理解を得られるよう丁寧な説明に心がけるとともに、健保連の活動を通じて医療制度における健保組合の意義と目指す方向を改めて学びたいと思います。
本稿の執筆中に東北地方太平洋沖地震の報に接しました。被害へのお見舞いと、被災地の復興を心よりお祈り申し上げます。
(第3地区 K・K)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・宗像(06-4795-5522)へ。 |
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