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健保組合の課題と要望 |
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健保連の白川専務理事が自民党の厚生労働部会・医療に関する小委員会に出席し、課題と要望について説明した。その内容は、健保組合の財政状況については、平成21年度、22年度の決算が大幅な赤字見込みで、保険料収入だけでは義務的経費を賄えない状態などを訴えた。
また、高齢者医療制度の費用負担の構造改革案は、主に高齢者と国保の負担軽減に重きがおかれ、現役世代と被用者保険にはさらに負担増を強いて、公費の拡充がないまま負担構造を変更しようとしている。前期高齢者医療制度の財政調整を継続することも問題であり、将来にわたって持続可能な安定した制度の構築につながる改革を行うべきであると申し出た。 |
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改革会議の負担構造案に対する健保連の基本スタンス |
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費用負担の構造改革案は、高齢者の保険料負担率の見直し、国保と被用者保険で体系的な負担構造の変更と、前期高齢者医療制度の継続等が内容である。
全体として不本意な内容であり、安定財源の確保に道筋をつけたうえで、将来にわたり持続可能な安定した医療保険制度の構築につなぐ、真の改革を実現すべきである。 |
(3) |
全国大会 |
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副呼称を「皆保険維持に、公費拡充待ったなし!」とし、3つのスローガンを挙げて、それをまとめて決議する。 |
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高齢者医療制度改革に対する当面の対応 |
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大阪連合会は関西経済連合会、連合大阪と意見交換を行った。全国大会当日も各地区会代表者で大阪選出の議員に要請活動を行う。
健保連本部はマスコミの論説委員と懇談をした。全国紙に意見広告を出し、日本経団連等4団体によるシンポジウムも別途行う計画である。 |
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医療保険分野のIT |
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政府は新たな情報通信技術戦略として、医療保険分野のIT化策をまとめようとしている。健保組合として、医療保険のIT化に対する考え方を反映するため、首相官邸等へ意見書を提出することとした。意見書の内容は、レセプトオンライン化の完全実施、社会保障カードの早期導入等である。 |