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●期待と不安 |
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8月10日の中間とりまとめ公聴会に参加しての期待と不安。当健保は平成16年度から6年連続の赤字決算である。制度改正後の平成20年度は支援金等が被保険者1人当たり21万7000円(保険料収入の49.87%)。平成21年度は事業主の経営が苦しいなか、保険料率を6‰アップしていただいたが保険料収入の49.83%にあたる21万9000円を負担。実に保険料収入の半分を国に納付しているのが実態である。
こういったなかで厚生局監査が実施され、健保財政安定化に努めるよう講評されたが、支援金等の増加額が赤字額そのものであるのに、この講評文言これいかに?法定準備金を100%未満にとり崩しても平成24年度は予算編成が見込めず、平成21年度に保険料率をアップしたばかりなのに、平成24年度には大幅アップを余儀なくされる。
その見極めをつけるため公聴会に参加した。しかしながら、公費をどこまで投入するかの一番大きな問題が今後の課題として検討されるため、いましばらく様子見の状況である。厚労省の質疑応答は高齢者にも保険者にも期待を抱かせる内容であったが、財源確保策(消費税率の引き上げや国保組合への不公平な医療費補助の廃止等)を示してもらいたい。
期待を持ちたいが、理想論だけでは突然の「肩代わり法案」のこともあり、不安もぬぐえないのが実情である。支援金・納付金は保険料収入の35〜40%を限度とし、財源を確保し皆保険制度維持のための制度になるよう期待するものである。
(第1地区 K・O) |
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●柿の実ひとつ 里山の風景と健保の原点 |
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先日立ち寄った書店で、四季をテーマにした懐かしい里山の風景が収められた写真集を見かけた。遠くに雪山を望む一面の菜の花、小川のほとりの白い花菖蒲、稲刈りが終わったあとも田んぼを見守る案山子…。ページをめくるうち、茅葺き屋根の農家と赤く熟した実を枝にひとつ残した庭の柿の木を写した1枚に引き寄せられた。
そういえば、東北地方の片田舎の野山を駆け回っていた子どものころ、近所の大人が教えてくれたものだ。山や野原の実は全部とっちゃダメだ、鳥や虫などまわりの生き物の分は残しとけぇ。
いま、地球の環境破壊や温暖化によるさまざまな自然環境の異変が報じられ、日常生活でも実感することが多くなってきた。そんななかにあって、自然に対する感謝の心を持ち、その恵みを独り占めしないで生きていくことが自然の摂理を守る基本的なルールなんだろうと改めて考えさせられた。
写真集の柿の木は秋の日差しと風のなかで今年もたわわに実をつけているのだろうか。子どもたちはいまもはしゃぎ回りながら木登りして実をとり、大人は生きるためのルールを伝えつつ、それを見守っているのだろうか。
分かち合い、かかわり合いつつ生きる。健康保険組合の運営においても、それが原点なのに違いない。被保険者や家族との温かな関係を大切にした保健事業を心がけていこう。柿の実にそんなことを思う季節である。
(第2地区 M・E) |
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●ちょっと一言、ストレス発散? |
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支部組合では支部別の標準報酬や医療費、収支がいつも問題になります。そういったなかで、ストレス言を。
当組合もこの財政危機に際して料率問題が議論されていますが、財政格差のなか、関東の事業主さんからの声が大きくなっています。そのため、都道府県別の料率を検討すれば、承認が得られず、まずストレス。
現場では、事業所数が多いことから算定基礎届がなかなか揃わず各方面から苦情が寄せられ、また一方では、経営の苦しい事業所の保険料滞納が発生します。民間に委託することもできず、倒産となれば回収に奮戦し、すこしでも回収できたと思いきや、ほかの機関から横取りされることもあり、また、ストレス。
そういえば、メンタル系の傷病手当金が増加しております。健診にメンタルを加える検討がなされているようですが、原因が特定できたとしても、指導を含めた対応がポイントで、大変難しい問題です。強靭なとまではいいませんが、責任、協調、努力、配慮、忍耐、甘え、家族、発散…について、もう一度感じてみるのはどうでしょうか。お願いをして、最後にストレス。
要注意!要注意!
(第3地区 Z・O)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・宗像(06-4795-5522)へ。 |
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