広報誌「かけはし」
 
■2010年8月 No.467
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●後発医薬品(ジェネリック医薬品)について
 

 最近の健保連「健保ニュース」に、「後発医薬品の使用促進へ『新・基本方針』、正確な情報と理解要請を展開」と題して、健保連、関係者の連携対応を提言する記事がある。そのなかで、「後発医薬品の一層の使用促進を図るため、……国、保険者、医療分野、製薬メーカーなど、関係者の一体となった取り組みにより、国民に対する正確な情報の発信と理解を求めていくことが重要だと提言した」と記載されている。
 しかし、後発医薬品への切り替えに伴う負担の軽減等を、保険者から被保険者へ案内しても、被保険者からすれば、後発医薬品の効果、副作用等の安全性が伝わらなければ、単に、健保組合の財政面から医療費削減を目的に使用促進を図っている(最終的には医療費削減となる)との印象をもたれるだろう。後発医薬品の使用促進に関し、記事にもあるが、「医療機関、薬剤師に勧められたことがない」という方も多い。後発医薬品への積極的な切り替えを促進しようとするならば、医療機関、薬剤師への指導強化が必要なのではないだろうか。

(第1地区 T・K)

   
●女神様はどこに?温かな人間関係を
 

 今年の春先、某女性歌手の「トイレの神様」という歌がテレビで紹介されているのを聞き、ほのぼのした気持ちになったことを覚えている。
 ―小学生のころから実家の隣で一緒に暮らしたおばあちゃんに「トイレには女神様がいる。ピカピカに磨いたらベッピンさんになるんやで」と教えられてきた女の子。大人になるにつれておばあちゃんや家族と気まずくなってしまい、東京へ。2年後、おばあちゃんは孫の帰省を待っていたかのように静かに息を引き取る。恩返しができなかった悔悟と可愛がってくれたことの感謝。おばあちゃん、ありがとう。私は今日もトイレをピカピカに磨いている……。
 私たちは近所の子ども同士で遊ぶなかで付き合い方のルールを学び、父母や祖父母のしつけや小言で「社会の規範」を身につけてきた。そこに我慢の心や他人を思いやる心が育まれてきたような気がする。
 社会構造の変化とともに人と人とのコミュニケーションが希薄になっていく。健保業務を通じて日々、「うつ病」の文字を目にする機会も多くなった。
 厳しくも温かいおばあちゃんと大人になってそれを知る孫娘。「ピカピカのトイレ」に込められたものはなにか。人と人を結びつけるために健康保険組合としてはなにができるのか。自問するなか、「女神様」はトイレだけじゃなく、案外すぐ近くにもおられるのかなと思ってもみる。

(第2地区 K・K)

 
●ホッとできない一息
 

 日々、健康の保持増進に取り組んでいる保健師です。
 先日、出先に向かう途中、ちょっと甘いものが欲しくなり、缶コーヒーを1本買うことにしました。
 今日は甘いものをとる決心をしたので、ブラックは除外。とはいえメタボ・血糖が気になるので糖分の少ないものを選ぼうと見てみると、“微糖”“砂糖不使用もしくはノンシュガー(ほんのり甘いと書いてある)”“脂肪ゼロ”と種類が多い。少し悩み“砂糖不使用”を選択。飲んでみるととっても甘い。ホッと一息ついて表示を確認すると…。
 栄養成分表示は、100mlあたり、エネルギー32kcal・たんぱく質1.2g・脂質1.3g・炭水化物3.9g・ナトリウム40r・糖類0gと書かれており、内容量240mlだと…。自分で計算しないといけないなんてとっても不親切じゃありませんか?
 計算すると、総エネルギー76.8kcal、念のためナトリウムを塩分換算すると0.2g、ホッと一息。砂糖が入っていないものを選んでも、血糖に影響がでる炭水化物量が9.36g。(5gを超えている!)
 缶飲料を飲むのは、やはり決断をしないといけない出来事でした。結局少しの一息が、ホッとできない一息となりました。

(第3地区 C・A)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・宗像(06-4795-5522)へ。