広報誌「かけはし」
 
■2010年1月 No.460
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●医療保険の将来像は
 

 医師会は診療報酬の引き上げと、患者一部負担の引き下げを新政権に提言しているとか。
 確かに、過重労働が日常的な医療現場に報いる一つの方策ではある。
 しかし、医療側の収入確保の裏には、支払側の負担増が目に見えていることは間違いない。では、これを少しでも軽減するになにがあるかといえばなにもない。
 頼みは新政権が唱えている「後期高齢者医療制度の廃止」で、支援金等が少しでも減少することか。
 平成17年の政府統計によると、わが国の「相対的貧困率」はOECD加盟国中ワースト4位とのこと。ワーキングプアなどの新語が生まれてきた5年後のいま、われわれ(健保組合も)の負担能力はもはや限界を超えている。
 新政権は、国家財政の立て直しのために、どのようなビジョンを示すのか。
 医療保険制度の一本化などは、組合の存続にとり致命的な考えだと思うが、果たしてどうなるのか心配である。
 かといってタバコ税を引き上げるごとく、いままでの拠出金のように取りやすいところから取るような姿勢では、将来の展望もない。
 長年にわたって培ってきた健康保険組合の社会的役割を、ここで終わらせてはならない。

(第4地区 T・Y)

   
●健保組合に乾杯!
 

 波平 元気に新年を迎えた家族へ乾杯!新年の抱負を
 フネ 私は遼君とゴルフをやってみたいな
 波平 私は禁煙!メタボ健診(特定健診)で「保健指導」の対象、ハッと思った
 フネ 健康は、自己管理。浮いたタバコ代で運動を
 サザエ メタボ解消!お父さん、元気で頑張って
 カツオ 僕とワカメには「子ども手当」支給
 フネ 学資保険、それとも美味しいもの食べにいくか
 タマ ニャーオ(行こう)
 サザエ 今春、第2子を出産。出産費用は健保組合が支払ってくれるから安心    
 波平 「直接支払制度」だね。健保組合は組合員のために頑張る。でも保険料の4割相当が「高齢者医療制度」納付金・支援金の支払いとなり財政を圧迫中
 フネ 理不尽な制度、若者へあまりにも負担を求め過ぎ
 サザエ この現状を国会議員の先生へ声を大にして伝えなくちゃ。先延ばしはだめ。健保組合の破たんが心配
 波平 早期に「公費を十分に投入」!
 サザエ 「保険者機能を十分に発揮している健保組合」が医療保険制度を引っ張っていくべし。「レセプトのIT化」を始め、仕事もどんどん改善され組合員のみなさんから評価され、より親しまれるように努力しましょう
 ワカメ 健保組合の繁栄、わが家の健康に乾杯!

(第5地区 R・1)

 
●女はつらいよ、更年期
 

 平成21年度から「女性の健康づくり」を目的とした対策費が都道府県、保健所を設置する市等で予算化されています。それは、更年期に起こる女性のさまざまな症状(胃のもたれ、めまい、湿疹、ひざの痛み、抑うつ感など)を知っていただき、社会でも家庭でも活躍がめざましい女性を、より元気に更年期を迎え活躍できるようサポートする、という内容です。
 女性は更年期に「うつ状態」になりやすく、脳機能の失調と同時に、ホルモンや免疫機能、自律神経をとおして体全体に変調をきたし、風邪をひきやすくなります。実際、大げさな話のように思えますが、これは私自身が経験したことなので声を大にしていいたい。私の場合は、朝から体がだるく、仕事に集中できなくなり、異常にイライラしたり風邪が治らなかったりで、文字どおり障がい者でした。
 若者や男性にはあまり縁のないことでしょうが、女性(重症者)にとって更年期障害は、人生最大の危機といっても過言ではないほどつらくて厳しいものです。ある患者の例では、全身の症状に対して、それぞれの診療科を受診、1週間に2回通院し、薬は18種類にもなったそうです。
 更年期にさしかかった女性にとって「これからの人生をどうやっていきいきと過ごしていくか」を考えていくことは大事なことです。更年期に入って、体調が変だと感じている方にはぜひ、更年期外来を受診するよう健保組合として奨励できればと考えています。なによりも本人自身が楽になるし、医療費の削減にもつながりますよ!

(第6地区 K・D)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・宗像(06-4795-5522)へ。