広報誌「かけはし」
   
■2009年9月 No.456

●肥満とメタボの関係
 
 肥満は体脂肪が体内に過剰に蓄積した状態をいいます。中年になると食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、それに代謝機能の低下が重なってどうしても太りやすくなります。肥満のうち、内臓の周りに脂肪がつく内臓脂肪型肥満はさまざまな病気が引き起こされやすくなり、併せて高血圧、高血糖、脂質異常のうち2つ以上の項目が該当する場合、メタボリックシンド ロームといいます。放っておくと、動脈硬化がすすんで心筋梗塞や脳梗塞の原因となります。しかし、内臓脂肪はつきやすく、とれやすいのが特徴です。いますぐ生活習慣を見直して改善すれば内臓脂肪を減らすことができ、より健康になることができます。
 大阪府では、メタボリックシンドロームの内容について知っている府民の割合(認知率)を平成23年度には80%にすることを目指して、健康づくりを推進しています。
●肥満予防のポイント
  【上手な食べ方】
@
規則正しくバランスのよい食事をする
A
楽しくゆっくりよくかんで、腹八分目を心がける
B
外食は野菜の多い定食メニューを選ぶ
C
遅い夕食はエネルギーや脂肪を控える
  【脂肪を控えるコツ】
@
油料理は毎食一品までにする
A
揚げ物よりも炒め物、炒め物よりも煮物・焼き物にする
なるべく油を控える
B
バラやロース肉よりもモモやヒレ肉など赤身のものを選ぶ
魚も脂身の少ないものを選ぶ
C
マヨネーズ大さじ1杯はご飯半杯と同じエネルギーがあり、ノンオイルドレッシングや、ポン酢・レモン等を利用する
D
油脂分の高いバターや生クリームを使った菓子類は控える
  【エネルギーの摂取と消費のバランス】
必要以上に食べすぎると1日の摂取した糖質や脂肪がエネルギーにならずに体脂肪として蓄積されてしまいます。
アルコールや酒の肴のエネルギー量にも気をつけましょう。
万歩計をつけて歩数をふやし、歩く習慣を身につけましょう。
摂取したエネルギーはしっかり消費できるような日常生活を工夫してみましょう。
●メタボ予防は小さな工夫の積み重ね
   あなたの日常でなにか思い当たることはありましたか?
 家庭での食事のあり方は、子どもにも大きな影響を与えます。
 さあ、今日から職場や家庭で生活改善を始めましょう!