広報誌「かけはし」
   
■2008年5月 No.440

 賛否両論渦巻くなか、静かに特定健診、いわゆるメタボ健診がスタートしました。
 ある調査によると、メタボリックシンドロームの認知度は高かったにもかかわらず特定健診を知っている方はさほど多くなかったとのことなので、案外、医療保険者や医療従事者以外の、いわゆる一般的な受診者となる方は知らないのかも知れません。
 この連載では、そんなメタボ健診の受診者の立場で解説を行っていきます。とくに次回からは、特定保健指導のいくつかの具体的なケースを紹介していきます。
 すでにご存じと思いますが、特定保健指導は健診結果から階層化され、「動機付け支援レベル」、「積極的支援レベル」といった保健指導レベルが設定されます。
 その階層化に使われる検査値ですが、すっかり有名になってしまった「腹囲」のほかに、血圧、中性脂肪またはHDLコレステロールの量、血糖検査の結果があります。そしてもう一つ忘れてはならないのは「喫煙習慣」です。指導対象者になるのがいやな方は(本来はそうでない方も含めてですが)、禁煙を真剣に考えてください。

ご自身の中性脂肪やHbA1cの値をご存じですか?
   「血圧やコレステロールなんて加齢とともに上昇するのがあたりまえ」たしかにそうでしょう。だからといって放置してよいものではありません。いままで健診を受けなかった人はぜひ受けてください。そして現在のご自身の状態を把握してみてください。「病気になってから病院にいけばいい」そうでしょうか。ほんのささいな心がけで病気を未然に防ぐことができるならば、それに越したことはありません。
 生活習慣の改善なんて面倒くさいと考えていませんか。そうでないことを特定保健指導は教えてくれます。
 
 
1に運動、2に食事、しっかり禁煙、最後にクスリ
 


 
今後の掲載予定
 
 
肥満を解消するには?
血圧高めは要注意!
血糖値が高いといわれたら?
中性脂肪が高いといわれたら?