■2008年5月 No.440
皆様の健保連大阪中央病院も平成20年5月で大阪・西梅田に移転後8年が経過しました。
健診をはじめとしてさまざまなご支援もあり、昨今の厳しい医療環境下でも、幸い順調に発展しています。
ここで、簡単に昨年度の特徴をご報告させていただきます。
施 設 面
1.健診フロアの増設
健保連大阪中央病院
院長 大橋 秀一
健康診断の受診者からの要請もあり、昨年4月から8階病棟を健診フロアに転用しました。その結果、経鼻胃カメラの導入や、従来午後からしか実施できなかった一般健診の午前実施も実現しました。
2.病床数が227から181床に
昨年1月から、病棟の健診フロア転用にともない、病床数を227から181床に削減しました。その結果、紹介状のない方に対する特定療養費を廃止し、一層気軽に受診できるようになりました。また、平成16年7月からのDPC導入以来、入院日数の減少にともなう、病床稼働率低下が改善されました。
昨年度の病床稼働率は75・4%、一昨年は63・4%でした。
医 療 面
1.7対1入院基本料の導入
病棟を健診フロアに転用することにともない、看護師を再配置することにより昨年2月から7対1入院基本料を得ることができました。手厚い看護で入院患者さんからも喜んでいただけました。
2.消化器科の拡充
経鼻胃カメラの導入等健診の充実化にともなう、有所見者の対応も考え、昨年4月から消化器科の医師を4名増員しました。
設 備 面
1.マルチCTの導入
昨年5月から最先端の64検出器列マルチCTを導入しました。十数秒の撮影時間で、鮮明な全身の立体画像が撮れ、循環器科や呼吸器科等の診療精度がさらに向上しました。
2.健診機器の更新・増強
半日ドックをはじめ受診者急増にともない、一般健診用の8階健診フロアを生活習慣病健診も実施できるよう改装、本年4月から受診枠を大きく広げました。それにともない8階フロアに胃部X線装置・マンモグラフィー・超音波・心電図計・眼底眼圧計をそれぞれ増強するとともに、6階フロアの胃部X線装置も更新し、すべてデジタル化しました。
3.内視鏡手術機器の更新
整形外科・婦人科の内視鏡手術機器を最新機器に更新し、さらに精度の高い手術が行えるようになりました。
体にやさしい手術でもあり、昨年度の平均在院日数も7・5日と短期入院が実現できました。
このような施策も幸いし、健診は下欄に示す結果が得られました。診療面は、外来延べ患者数が114、750人、入院取扱延べ患者数は49、955人もの多くの人にご利用いただけました。
今年度も大阪中央病院をよろしくお願いいたします。
健保連大阪中央病院 健診の実績報告
受診者数の年計グラフ(当該月を起点に過去1年間の合計数を当該月にプロットすることで、前年より増加すれば右肩上がり、減少すれば右肩下がりとなり傾向が分かる)。図の右端(2008年3月)が直近1年間の受診者数を示す。
一般健診は、2007年4月より健診フロア拡大に伴い午後のみから午前も受診可能となり受診者が増大。レディース健診は受診枠の制約があり、これまでは受診が難しかったが、2008年4月より受診枠を広げたので、今後は増加する見込み。
2007年度の健診コース別受診者数
健診区分
健診実施数
構成比
一 般 健 診
13,666
44%
生活習慣病健診
7,874
25%
レディース健診
2,228
7%
半 日 ド ッ ク
7,053
23%
1 泊 ド ッ ク
375
1%
合 計
31,196
100%
受診者数が多いのは一般健診で、生活習慣病および半日ドックが続いている。左述のようにレディース健診は希望者が多いが健診枠の関係で少ない。
ただし、2008年4月から健診枠が拡大される。
2007年度の未受診者合計は1,427名と、受診者数の伸びにあわせ過去最高となりました。
実に受診者全体の4.4%に達し、未受診者の多いコースと未受診者率は、
1.生活習慣病健診(政管)
9.8%
2.一般健診A
6.0%
3.一般健診B
5.2%
4.生活習慣病健診
5.0%
5.半日ドック
1.9%
5.レディース健診
1.9%
お願い
予約をキャンセルされますと、せっかくの貴重な健診枠がムダになります。
予約された日には必ず受診していただくよう、お願いします。