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●肩代わり支援には反対の姿勢を貫くべき |
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昨年末、唐突に出てきた肩代わり問題も健保組合が750億円の負担で一応の決着がついたが、もともと国家予算の案件が、風が吹いたら桶屋が儲かる式に、政管健保の財政事情が悪いからと、他人のサイフで辻褄合わせをしているようなものでまことに品のない話である。
しかも健保組合のうち財政余力のある組合のみに賦課されるなどと、一見整合性のあるような話に聞こえる。しかし、健保連傘下の組合は、一つの集団として財政調整を図りながら均衡を保っている組織体なのであり、理不尽な肩代わりにとどまらず、内部の負担基準まで示されるなど、お膳立てが整い過ぎているのではないかと考えてしまう。もちろん今回の基準によって支援を免れる組合にとって、今回の措置は合理的な判断と歓迎される向きもあると思う。だが、政府は今回の支援は、被用者保険間のたすけ合い精神という、正義論を盾にして、健保連全体ではいまだ余力ありと判断していると推察される。政府与党は、政管健保は被用者保険のセーフティネットと位置付け、今年度限りの支援措置としながらも、今後のあり方については、別途検討すると付記するなど、この問題が再燃する兆しが見え隠れする。
高齢社会のなかにあって個々の健保組合は財政状況の良し悪しにかかわらず、たすけ合いの精神にのっとり、今後も応分の負担が課せられているのであり、さらなる理不尽な支援金については今年度限りの措置とするためにも断固として反対の姿勢を崩すべきではない。
(第4地区 M・K) |
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●高齢者に思う |
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先日、ご尊父が享年九十九歳の告別式に参列した。最近、ご両親の訃報を見ると驚くほど高齢者が多い。親世代の健康長寿の理由は明確である。心の持ち方がわれわれ世代とずいぶん違っているようだ。質素と節制が身についている。親世代に対して子の親孝行とはなにかを思う。しかし、元気な親は、子よりも孫のことが関心事である。孫の就職、結婚、ひ孫の誕生が気にかかるようである。
今回、新たに設けられる後期高齢者医療制度になにができるか。前期高齢者を含めた高齢者の満足とはなにか。健康保険組合として今春から施行される制度に注意を払っているが、被保険者や被扶養者が健康に暮らすにはなにができるか。また、政府や健康保険組合がなにをするかが重要と考える。
私は母と同じ病院に定期的に通院している。そこでは医師不足により外来患者や軽症の患者を街の医院に振り分けている。勤務医のご苦労が見えてくるが、母もその対象になった。
政府が表明している「高齢者の方々が置かれている状況に十分配慮しながら、きめ細やかな対応を行ってまいります」に期待する。増加する高齢者と減少する子どもが大切にされる国になって欲しい。
(第5地区 Y・N)
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●退任にあたって |
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平成12年度に健保業務に従事することになりレセプトの点検から始まり、予算、健保証のカード化、傷病手当金など多くの問題を組合本部の助言を得ながら頑張りました。
平成16年4月には常務理事に就任し、六地区会に参加するようになり、情報交換の場を得て、本当に多くを学ぶことができました。当時、経験の浅かった私には大変に役立ったと地区会の皆さまには感謝しております。
さて、本年4月より特定健診・特定保健指導が始まります。被保険者は会社の定期健診を全員受診する方向で進めています。他方、期待していた集合契約健診の進捗状況が諸般の事情で思わしくなく、被扶養者の特定健診・特定保健指導をどのようにやっていくのか本部ともども頭を痛めているところです。後任者には組合本部との連携を密にし、この難関を乗り切ってもらいたいと願っていますが、宿題を残してしまったことが心残りです。
現在、わが母体企業では福利厚生の一環として、従業員とその家族が利用できる福利厚生パッケージサービスをこの4月から導入します。このサービスを受けることにより健康管理意識がさらに高まることを願っています。
私は3月末で定年を迎えますが、いま以上にウオーキングに精を出し、健康管理には十分気をつけようと思っています。
皆さま方の長きにわたるご指導、ご鞭撻誠にありがとうございました。
(第6地区 T・O)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へ送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
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