(1)各種審議会
各種審議会の状況は、介護保険関連の有識者会議で、被保険者対象を30歳までの引き上げに方向づけられ、医療施設の在り方検討会では、健保連として医療提供体制と健保組合の役割を提言した。医療機関の未収金問題検討会では、基本的には医療機関の問題という認識で臨む。
(2)健保組合予算
19年度予算は、経常収支で前年度より赤字が増加して2407億円の赤字となり、赤字組合も約7割に増加している。退職者医療拠出金は大幅に増加し、金額が老健拠出金と拮抗してきた。
(3)健保連本部人事
本部役員の人事異動が予定され、横関常務理事、今井常任監事が退任され、日立製作所健保常務理事の池上氏が新たに健保連に入り総務とIT担当の理事に、企画担当の理事として保険局保険課長経験者の霜鳥氏を迎え、常任監事には富士フイルムグループ健保常務理事の井上氏が就任される予定で、7月19日の総会で同意または決定されることになる。
(4)健保連本部決算概要
健保連の18年度決算は、一般財源収入はやや減じているが、合計収入では17年度より増加し、予算で計上していた準備金繰入は繰り入れず、収支で4億5千万円残ということになった。
(5)被保険者証省令改正案
被保険者証にQRコードを装着する省令改正が中止になった。健康ITカードもでたが、年金の問題で流れが社会保障番号に移ってきた。
社会保障カード構想は、健康保険証、介護保険証の役割をする。アクセスカードであるからこれを使って医療費の情報を見ることができ、加入記録など年金手帳の役割もする。この構想で進むようである。 |