過食や運動不足など生活習慣が主な原因で発症する生活習慣病には、飲めば根治するという特効薬はいまのところありません。薬で治療はできますが中断すると元に戻るため、根本的な治療にはなりません。疾病の原因に関わる内臓脂肪を減らすこと、そして蓄えないようにすることが、健康管理では重要なテーマです。
腹囲が男性85p、女性90pになると、CT検査で撮影した内臓脂肪の面積が100cuを超えている可能性が高まり、これを超えると有病率があがります。
世界保健機関(WHO)によると一番病気を併発しにくい「健康(標準)体重」はBMI22前後ですが、BMIが増えると疾病を併発するリスク(危険度)も増加します。たとえばBMIが25になると高血圧症、高中性脂肪血症のリスクが2倍。27をこえると糖尿病が2倍、29になると高コレステロール血症も2倍に上昇します。倹約遺伝子をたくさん持っている日本人は、欧米人に比べてわずかな体重増加でも生活習慣病を発症しやすいことがわかってきました。 |