広報誌「かけはし」
   
■2007年2月 No.425


血糖値が高いといわれたら?
 健診結果に「境界域」とか「経過観察」という文字があったら、それは決して「まだ大丈夫」ということではありません。「現在の生活習慣を見直す必要がありますよ」という注意信号です。
 なかでも糖尿病は自覚症状が出にくく放っておくと腎症等の引き金になることがあります。血糖値が高いといわれたら、バランスのよい食事や適切な運動を日常生活で実行し、適正体重を守りましょう。そうすれば、糖尿病の進行を遅らせたり、予防することができます。

年々増えている糖尿病予備群
 平成14年の厚生労働省の調査によると、全国で1620万人もの人々が糖尿病かその予備群という状況で、平成9年からのわずか5年間で250万人も増加しています。
 このような中、国は本格的な生活習慣病予防に取り組み、糖尿病等の有病者・予備群を平成27年度までに25%減少することを目標に掲げています。また、平成20年4月から医療保険者に健診・保健指導が義務づけられることとなっています。

糖尿病チェック

次の症状がないかチェックしてみましょう。

このごろ太ってきた
食べても食べてもやせる
甘いものが急にほしくなる
とても喉がかわく
食欲がありすぎていくらでも食べられる
手足がしびれたり、ピリピリする
視力が落ちた気がする
立ちくらみがある
おしっこの回数が増えて、量も多い
尿のにおいが気になる
ちょっとしたやけどや傷の痛みを感じない
全身がだるい
疲れやすい
足がむくむ、重くなる
肌がかゆい、かさつく

(厚生労働省ホームページより抜粋)

バランスのよい食事とお口の健康で糖尿病予防
 糖尿病予防のポイントはまず肥満を予防すること。そのためには食べ過ぎないこと、栄養のバランスを心がけることが大切です。また、近年、糖尿病患者に対して歯周病の治療・管理を行うことにより、血糖コントロールが改善したとの報告もあり、お口の健康づくりも欠かせません。日常生活のなかでできることから実行してみましょう。

糖尿病を防ぐための食事

野菜をたっぷりとろう
食事は決まった時間に、時間をかけて食べよう
甘いものや脂の多いものは食べ過ぎない
ひとり分ずつ、とり分けて食べよう
薄味にしよう
ながら食いはやめよう
多いときは残そう
お茶碗は小ぶりのものを
調味料はかけずにつけよう
食品のエネルギーを知ろう