ゅ |
●「茹で蛙」状態の日本 |
|

日本はいま「茹で蛙」状態にある。気分は少しずつ悪くはなっているが、しばらくこのままやり過ごそう。政治家も国民も誰かが何かをやってくれるだろうと自己責任を放棄している。
「国と地方の借金」と「社会保障制度」がふたつの“熱くなるお湯”である。借金を家庭の借金に置き換えてみれば、破産状態は明らかであるが解決を先延ばしにしている。
社会保障については、国は年金改革と医療改革を実施したが、これは一時的な解決でしかありえない。要は負担を国民に押し付けただけである。
抜本策とは何か。負担する人の数を増やす「少子化対策」である。
2006年に65歳以上の国民の割合は20%を超えた。2025年には25%を超える。日本の高齢化の速度は世界に例がないほど急激である。それに比例し国民の社会保障負担は増加の一途である。
新政府はこの国家的課題を明確に国民に宣言し、英知を集め、解決策についての議論を巻き起こすべきである。少子化対策をいまから実施しても、彼らが働き手になるのははるか20年先である。いま、腕をこまねいていれば、永遠にそのチャンスを逸し「茹で蛙」は“熱湯”で死んでしまうだろう。非常事態宣言を出し、国を挙げて抜本策を講じるのは、政治の責任である。
(第4地区 I・D) |
|
|
●“一病息災”の 健康でありたい |
|
我輩は団塊世代の企業戦士である。時代の変化とともに企業戦士という言葉も死語となりつつあるなかで、我々はまもなく定年を迎え、メタボリックシンドロームの定義にあるウエストの太さがやけに気になるようになった。また、生活習慣病に悩む人も多いと聞く。現に我輩もその1人でもある。仕事では、がんばってがんばって頑張ってきた結果がこのような慢性的な病に侵されていく。最後の最後となってなんという結末であろうか。
誰もが健康で長生きできるとは限りません。若い内からでも発症する高血圧や糖尿病などはなかなか治りにくい病気でもあり、完治する特効薬もありません。また、残念ながら、高齢になるとこれらの病気となるリスクは確実に増えてくるでしょう。私たちは、飽食 の時代に食べることに少し卑しくなりすぎたようです。食べすぎ飲みすぎがコレステロールや中性脂肪をたっぷり含んだ体内脂肪となり、さまざまな病を発症させているのが現状のようです。同士諸君、これからは“一病息災”のことわざどおり、自分の健康に気を配り、“自分の健康は自分で守る”というしっかりとした自覚を持ち、生活習慣病という壮年病(成年病)と仲よくつきあい、長い人生の航路を楽しく生き抜いていこうではありませんか。
(第5地区 H・I) |
|
●健保2008年問題!? |
|
景気は回復してきたといっても、やはり、これからの日本が、厳しい国際競争のなかで生き残るためには、「少子高齢化社会」であっても現役世代に負担のかからない、そして、国家的な「無駄」「無理」を排除し、民間企業の経営的負担を少しでも軽減するような仕組みを構築することが肝要であると思う。
こうしたなかで、今年6月、医療改革関連法が成立、2008年に実施が予定されている改革のひとつに「40歳以上への特定健診および特定保健指導義務化」があるが、問題点や疑問点も多い。
ひとつは、アウトソーシング等による特定健診実施費用の増加が大きな負担となることである。たとえば、被扶養者への特定健診については、システム開発費、データ管理費等、大幅なコストアップが見込まれ、被保険者やコスト落としに心血を注いでいる企業が逆に大きな負担を強いられるのか、それとも他の保険と同等の税金を投入してくれるのか深刻な問題がある。
また、実務段階の問題点では、他の保険者から転入出時の健診データが、スムーズに移行や受け入れが行えるのか?居住地が広範囲にわたる家族についても、同質の健診やデータの整合性が担保されるのか?健診後の保健指導による改善率25%が求められているが、すでに保険者努力により指導を実施している組合はどうなるのか?等々。
総医療費抑制のための生活習慣病対策への着目は的を射ているのだから、これに本腰を入れるためにも被保険者、事業主にきちんと説明のできる公正・公明なガイドラインの具体的かつ早期の提示を期待する。一方で、我々保険者は、実施面での問題点等を整理し、実施要領作成等の準備を進めていきたい(しかし、やるべきことはたくさんあるのに、時間も、人も、お金もないと嘆いているのが現実であるが)。
いずれにしろ、国も我々保険者も「本気で最後までやりきる」気概がなければ、また、国家的な「無駄」を増やす結果になりかねない。「健康日本21」の二の舞にならなければいいと願うのは私だけだろうか。
(第6地区 M・M) |
|
投稿規定
|
「言わしてんか!聞いてんか!」
|
■ |
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
■ |
イラスト、写真も歓迎します。 |
■ |
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
■ |
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
■ |
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
|
|
|
|
|