広報誌「かけはし」

■2006年8月 No.419

 7月12日、大阪連合会は定例の理事会を開催し、総会に提案する17年度事業報告等ならびに中央情勢報告を中心議題として審議し、意見交換をした。


1、 大阪連合会事業報告等

 

(1)役員改選関係
 本年3月の役員改選に関し、会長、専務理事の学識経験理事としての総会の同意、監事の選出、顧問の委嘱をそれぞれ総会で諮ることについて承認された。
(2)17年度事業報告等
 健康保険組合をめぐる情勢は制度改革への1年であり、厚労省の改革試案、政府与党の改革大綱、2月から始まった国会審議等と、これらに向けた健保連の提言、実現するための総力での取り組みを報告書の中心とした。
 新提言の全国での説明と意見交換等改革への対応、本部会長の交替等本部情勢の経過、大阪連合会の活動としては、提言の理解を求め実現に向けて国会議員への要請行動、韓国医療問題研究調査の実施等を中心に、各委員会活動を通じて組合業務支援を実施した等の報告であり、総会に提案することを承認された。あわせて、決算報告も承認された。


2、 中央情勢報告

  (1)改正法施行に向けての対応
 一般情勢として、骨太方針2006にも触れられている消費税問題は、本格的な論議が参院選後ではとのことから、7月末の概算要求は健保連にとっては厳しくなる。特別会計の位置づけの論議から、特別保健福祉事業予算の厳しさが懸念される。
 制度改正に伴う健保連の当面の対応については、基本的なスタンスは、法案が成立した6月14日の会長声明に出ているとおりである。
 高齢者医療制度創設に伴う組合財政影響の対応、健診等義務化の的確な対応、IT化の推進、給付見直しの政省令事項の適切な対応である。
 改正に関連して、医療制度等対策委員会で厚労省保険課長の説明があった。
 衆議院34時間、参議院32時間の審議で順調に審議されたが、療養病床の問題にかなり終始され、もっと具体的な中身を議論されたほうがよかった。今回の改正では、将来的な財政から見ると健保組合に有利であり理解されたいとのことであった。
 プライマリーバランス議論で免責制度間題、75歳以上の一部負担、被扶養者の保険料などが今後の問題とされる。10月からの食費、住居費の負担、災害時の一部負担の減免等の説明もあった。
(2)健保組合IT化基本構想
 プロジェクトチームでの審議結果の報告があり、今回の総会には中間答申されるとのことで、総花的な中身であるが、当面のまとめである。
 目的は、ITを活用し加入者の代理人としての保険者機能を強化し、加入者への質の高いサービスを提供することであり、国のITの具体的な構想が出る前の健保連のまとめを検討している。
 レセプトのオンライン化への対応、特定健診等義務化の対応、被保険者証カード化の対応、健康情報提供等加入者サービスの向上等構想の方向性をまとめたもので、来年1月に最終のまとめをするという中間報告である。
(3)本部決算報告
 一般会計、特別会計に区分して、総会提案に向けての報告があった。

3、本部委員会報告

 

(1)施設委員会
 正副委員長を選出した。
 前期委員会からの継続審議事項としての、会館運営と特別会計の予算編成、中央病院の運営と予算編成、中央病院の減価償却の方法と借入金の取り扱い、旧病院跡地の管理について、今後審議運営していくことの確認があった。決算では、会館の事業利益の確保、病院の昨年を上回る剰余金確保が報告された。
 会館の今後の方向性に関する検討会、中央病院の運営問題検討会の経過説明も行われた。
(2)診療報酬対策委員会
 被保険者証のカード化と資格確認システムの関係について議論した。検討会は4回行われ、9月ごろにまとめる状況にある。方向性は、センター方式で、QRコードカードにQRコードを刷り込んで対応することで委員会としては結論を出したい。
 支払基金委託金の激変緩和措置についての議論も行った。


4、大阪連合会委員会報告

 

(1)広報委員会
 かけはし7月号の編集概要の報告があった。
(2)医療給付委員会
 診療報酬改定に関し、4月診療分のレセプトについて、誤請求調査の報告があった。
 柔整、鍼灸マッサージ療養費の適正化講習会の開催結果について報告があった。