自律神経は、自分の意思に関係なく体内環境や外部刺激に自動的に反応し生命を維持する神経です。交感神経は身体活動を高め、摂食をコントロールし、脂肪の分解と燃焼を促します。副交感神経は心拍・血圧を安定させ、心を落ち着け、リラックスさせます。そして、消化機能を高めます。運動することで、自律神経の働きが改善され、歩くなどの有酸素運動による自律神経活動が変化するという効果がでています。
ある程度肥満になってくると交感神経の働きが悪くなってくることが分かってきています。@白色脂肪細胞から分泌されたレプチンが、交感神経活動を活性し、食欲が低下する。A交感神経が白色脂肪細胞に働き、脂肪の分解を促進する。B交感神経は褐色脂肪細胞に働き脂肪の燃焼を促進する。レプチンが分泌されることで、満腹感が得られ食べ過ぎることがありません。しかし、BMIが25くらいになってくると交感神経の働きが悪くなり、レプチンの分泌が悪くなります。満腹感がないため、いつまでも食べるという状態になります。熱再生も少なくなり、汗をかかなくなります。結果、食事・基礎・運動すべての代謝が悪くなります。体重調節には自律神経の働きが重要です。 |