現在、30〜60歳代男性の3割が肥満といわれています。その肥満に糖尿病、高血圧、高脂血症が加わるとメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼ばれています。これらの改善には、生活習慣、特に食生活と運動習慣の見直しが重要です。「そういえば最近少しお腹がでてきたようだ」と感じているサラリーマンのAさん。メタボリックシンドロームの予備軍にならないよう、平成17年11月号で紹介しました「食事バランスガイド」で、ある日の食事をチェックしてみましょう。
[ 朝 ] 朝早く家を出るAさん。「朝食はしっかりとらないと」と新聞に目を通しながらコーヒー、デニッシュパンにベーコンエッグを食べるのが日課です。
★改善その1
コーヒーは低脂肪牛乳1本に変えて、デニッシュパンはトーストした食パン2枚に、ベーコンエッグはゆで玉子とサラダに変え、脂肪をへらしましょう。生野菜が苦手な人は、具だくさんの味噌汁やスープにしてください。
これで主食2つ、副菜1つ、主菜1つ、牛乳・乳製品2つがとれます。
[ 昼 ] 午前の会議が長引いて休み時間が少なくなってしまったAさん。「急いでラーメンか丼でも食べてこよう」
★改善その2
ラーメンや丼物は急ぐときは重宝ですが、野菜が不足しがち。外食でも料理の選択を工夫すれば野菜の摂取を増やすことができます。ラーメンを五目ラーメンにすると、主食2つ、副菜1つ、主菜1つです。
[ 夕方 ] 「やれやれ、今日も1日がんばった。どう、帰りに1杯でも」と同僚と居酒屋へ入ったAさん。から揚げ、ソーセージ、ポテトチップをつまみに「乾杯!」
★改善その3
脂身の多い肉料理に偏らず、まずは、湯豆腐や魚料理、芋の煮っころがしで。次に酢の物や和え物など野菜の入ったつまみを選びましょう。主食は焼きおにぎりや雑炊で。デザートに家でみかんを2個食べれば、主食1つ、副菜3つ、主菜2つに果物2つになります。

Aさんの今日1日の摂取量は、主食5つ、副菜5つ、主菜4つ、牛乳・乳製品2つ、果物2つになり、成人事務職男性1日の目安量の範囲内に入ったようです。
でも、アルコールはエネルギーが高いので、酒量はほどほどに。
さて、あなたの「食事バランス」はどんなコマの形になるでしょうか。
もう一度ご自分の食生活を見つめなおしてみましょう。