広報誌「かけはし」
 
■2006年3月 No.414
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
生活習慣病予防健診の義務化スタートを前に
 

 今回の医療制度改革では、健康保険組合(保険者)に対し、生活習慣病予防のための健診・保健指導の実施が義務付けられます。
 今までも組合としては、被保険者や被扶養者の医療費の適正化に繋がると信じ、厳しい財政状況のなかで助成金の引き上げや、軽度であっても異常があれば、精検や再検を受けていただくようお願いしております。
 しかし、受診者は、健診を受けただけで安心してしまい、とりあえず正常であるとか、異常が軽度なものであれば放置しがちです。また、精検が必要と指示されても、何らかの理由を見つけて受診されない方もいます。
 私自身も健康教室やセミナーで、さまざまな生活習慣病やそれらが重なり起こる命にかかわる疾病についてお話を伺ってきましたが、毎回「ドキッとし反省する」の繰り返しです。
 健診と保健指導が義務化されても、個々が生活習慣を改める等の協力をしていただかないと、健保の負担だけ増すということにはならないか、という思いはありますが…。
今は少しずつでも事業所の担当者や被保険者に機会あるごとに、健診を受けることや健康の大切さを分かっていただけるようお話をしていこうと思います。
 まずは、私自身の義務化スタートから。

(第4地区 T・Y)

   
ええ加減にして欲しい!
 

 老人保健制度にとってかわって、独立した高齢者医療制度が創設される。念願だった老人保健拠出金制度はなくなり、やれ嬉しやも泡沫(うたかた)、新たな財政支援+αを健保が負担することになるとのこと。名前が変わっておまけが付いてくるということか!。
 平成15年実績で総医療費は31兆5000億円、この内70歳以上の方の医療費は約4割の12兆4000億円、ここに介護保険5兆円を加えると17兆円を超えている。高齢化が進みこのままでは平成37年には医療給付費が56兆円となるところを新制度で49兆円に抑えるとの試算である。介護保険も膨大なものとなっているのではないか。
 今回の医療制度改革は評価できる点もあるが、自己負担割合には不満が残る。また、国民健康保険の収納率改善などもっとやるべきことがあるのに、税金、年金も同じだが、いつも取りやすいところから取るというのは、ええ加減にして欲しい。
 蛇足ですが、被扶養者であった後期高齢者に、あるとき役所から「75歳お誕生日おめでとうございます。これからもお体に気をつけて長生きしてください……。つきましては今後の保険料は○○○円となりますのでよろしく」といった通知がくるのは気の毒です。

(第5地区 H・T)

 
禍を転じて福となす
 

 広辞苑によると「身にふりかかった災難をうまく活用して、かえってしあわせになるよう取りはからう」とあります。
 昨年の暮れから、年明けにかけ長期の風邪に苦しめられ、生まれて初めて風邪で数日間寝込むという最悪の体調になりました。風邪の原因は冬場のゴルフで、その際腰まで痛めてしまい、咳をするたびに腰痛に苦しめられることになりました。そのため1日3箱のペースで吸っていたタバコをやめ(当初はタバコをやめるというより吸う元気がないという状態)、現在に至っております。タバコをやめてから約2カ月が経過しましたので、このまま禁煙を実行しようと考えているわけですが、これだけごく自然にタバコをやめられたことが不思議でなりません。
 私の場合、まさに「禍を転じて福となす」という諺どおりとなりましたので、禁煙の実行方法について感じたことを伝授したいと思います。
 禁煙は、「元気でたばこがうまい」と感じる体調のときに始めるべきではないと確信したところでありますので、禁煙にチャレンジをしては失敗されている方、禁煙の開始時期は身体が弱ったときに実行されることをお勧めします。
 このようなことに気づくことを、「目から鱗が落ちる」というのでしょうか……。「自画自賛」?

(第6地区 M・T)
 

 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。