季節は巡り、早いもので今年も照葉初(てりはそ)めする9月となりました。
今宵、大阪の街は生憎の雨模様。十五夜の月を楽しむこともできずに寂しい限りですが、庭先の叢(くさむら)では秋の虫たちが思い想いの音色で鳴き交っています。
さて、今年に入ってからの私たち健保連・健保組合関係の出来事を振り返ってみますと、大きくは二つあろうかと思います。
一つ目は、3月に、健保連が基本的な考え方を纏め公表した三本の柱からなる「新・提言」です。日本経団連、連合にも理解を求め、連携して制度改革に取り組み、是が非でも改革の早期実現を図りましょう。
二つ目は、6月に、介護保険等改正法が成立したことです。この改正で介護保険制度がより充実したものになることを切に願うものです。
過去から現在、そして未来へと続く悠久の時の流れの片隅で、今この一刻に生かされていることを喜びつつ、生きとし生けるもの須(すべから)く平穏で健康であれと祈りつつ、言葉遊びをしてみました。
季(とき)は巡りて天高く 馬肥ゆる由長月(よしながつき)の 浪花の郷(さと)に佇(たたず)めば 哀しき無月(むげつ)に虫集(すだ)く
佐保姫弥生(さほひめやよい)の春霞 叡智の小舟健保連 三本柱の新・提言 現(うつつ)の実りへ漕ぎ出でぬ
水無月六月は露涼し 高齢社会の道しるべ 介護制度を見直して 来る春日の桜待つ
恵遍(あまね)く天地(あまつち)の 光と陰の輪の中で ものみな憩い健やかに 康(やす)けくあれと虚空(そら)を観る
(第4地区 光) |