
北織美歩氏 |
糖尿病は食べ過ぎや運動不足、肥満などの悪い生活習慣によってインスリンの働きが不足し、食事でとった炭水化物だけでなく、蛋白質、脂質が体内でうまく利用できなくなるため高血糖になります。食事療法の最大のポイントは高血糖を改善するために、体内で利用できる範囲の食事量(適正エネルギー量)にすることです。糖尿病食は健康食であり、食事療法の三大柱は@適正エネルギー量を守る、A栄養素のバランスをよくする、B規則正しい食習慣にする、となります。
適正エネルギーは自分の標準体重(身長(m)×身長(m)×22)に身体活動量をかけます。身体活動量はデスクワークなど軽労作なら25〜30キロカロリーです。糖尿病の食品交換表は含まれている栄養素によって食品を6つのグループに分類してあり、1単位を80キロカロリーとしています。例えば、適正エネルギーが1600キロカロリーの人なら、1日20単位の食品を表1(穀類、いもなど)で11単位、表2(果物)で1単位、表3(魚介、肉、卵、大豆製品)で4単位、表4(牛乳)で1.5単位、表5(油脂)で1単位、表6(野菜)で1単位、調味料で0.5単位に配分すると、栄養のバランスがよい食事になります。表1・3・6は毎食とり、あとは1日のなかで分けてとるのがコツです。1日3食規則正しく食べ、偏った食習慣を改善しましょう。
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