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松原弘明氏 |
いま、高度先進医療や再生医療は非常にブームになっています。その背景には、ミレニアム・プロジェクトとスーパー細胞の発見、さらにバイオビジネスの進展などがあります。2000年に政府主導で始められた「ミレニアム・プロジェクト」では「発生・分化・再生プロジェクト」で細胞治療の研究が進められることになりました。また、何にでも分化する組織由来多能性幹細胞(スーパー細胞)の存在が判明、これを難病治療に応用しようという動きが出てきました。再生医療には心筋梗塞や末梢動脈閉塞症などに応用する「血管新生治療」と「心筋再生治療」があります。血管新生治療は臨床への適用例がありますが、心筋再生治療はまだ適用されていません。 |