広報誌「かけはし」

■2005年5月 No.404
 
 4月20日、定例の理事会を開催し、中央情勢報告を中心に審議した。なお、会議に先立ち、理事交替の紹介があり、大阪婦人子供既製服健保、大阪ニット健保の退任、大阪府建築健保、大阪織物商健保の就任が報告された。

1、中央情勢

(1) 衆参両院の合同会議
   「社会保障制度の一体化に関する衆参両院の合同会議」が、4月8日、初会合が開かれた。年金がメインテーマであるが、この秋を目途に改革の骨格成案を得るということであり、真剣な議論が期待される。
(2) 社会保障審議会
 

 医療保険部会で、統合再編問題、特に政管健保についての議論があったが、健保連が出している高齢者医療制度の提言は、5月の会議で説明させてもらうことと意思表示している。
 経済同友会も、提言を公表している。

(3) 社会保険庁の在り方
   「社会保険庁の在り方に関する有識者会議」は、3月31日にグランドデザインを発表したが、5月に最終報告をまとめるとされた。
(4)

中医協

 

 全員懇談会が4月6日に開催され、今回連合から患者代表としての推薦があった。
 「中医協のあり方に関する有識者会議」も開催されており、国の医療政策と診療報酬の設定を、両方中医協でするのはおかしいとの意見もあり、今後さらに議論を深めるとされている。

(5) 健保連の新提言
 

 4月8日の北海道を皮切りに、全国10カ所で説明会を開催している。いろいろな意見があって、必要あればさらに盛り込んだものとして、最終的には7月の総会で提言の内容を決定する。

(6) 健保組合17年度予算
 

 17年度健保組合予算を早期集計から推計した。昨年の予算では344億円の赤字であったが、17年度は161億円の黒字の見込みである。老健拠出金は14・3%減であるが、退職者拠出金が14・0%の増であり、拠出金全体の保険料に占める割合は36%となり今後も予断は許されない。

(7) 社会保障審議会委員
 

 現委員である福島健保連副会長が臨時委員・医療分科会委員を退任され、後任に加藤副会長(大阪会長)が就任されることとなった。

(8) レセプトシステム
 

 レセプト情報管理システムが健保組合向けに開発されているが、18年度からの円滑な導入を図るため、説明会を開催し、理解と準備を促進することとした。

(9) 本部委員会報告
 

@診療報酬対策委員会
 17年度の支払基金との審査事務、支払事務の契約について審議した。レセプトの慎重な取り扱いなどを指摘したが、要望事項に十分取り組むことを前提に、事務費単価は結果的に据え置きとなった。今後小委員会で議論を十分に行うことも決定している。

A交付金交付事業委員会
 16年度の交付事業の報告があった。17年度の財窮ヒアリングは、全件、事前に行うこととした。付加給付等の交付金からの控除の取り扱いも決定した。

B総合政策調査会
 16年度からの継続も含めて、17年度の調査研究事業を決定した。点数表の合理化に関する研究(コンピューターによるテーブル法)も行うことになった。

 

2、 大阪連合会活動

(1) 広報委員会
 

 かけはし4月号の編集概要の報告。

(2) 組合業務委員会
   16年度事業の反省を踏まえて、17年度の具体的な計画を検討した。大きな相違は個人情報関係の講習会であり、常務理事クラス、職員への講習を予定している。昨年同様の実務研修等のスケジュールも検討した。
(3) 医療給付委員会
   保険者協議会設置の趣旨を説明、委員会としての取り組みを検討した。支払基金への要望事項の意見交換も行った。
(4) 保健共同事業委員会
 

 17年度事業は、基本的に16年度と同じ回数で健康講座等を開催することを決定した。

(5) 保険者協議会関連
   保険者協議会の委員として出る以外に、2つの専門部会が設置されることから、医療費適正化の専門部会にはレセプト担当部会から、保健事業を通じての医療費適正化の専門部会には、保健師連絡協議会から出ていただくことを、関係委員会で決定していただいた。