健康保険組合連合会は、健康保険組合の17年度予算を早期集計したが、4月14日、そのデータから推計したものを公表した。 |
|
|
1. |
経常収支状況は、161億円(16年度は344億円の赤字)の黒字の見込みで、小康状態であるようだが、依然として5割の組合が赤字を計上し、厳しい状況が続いている(大阪も同様の事情にある)。
|
2. |
大阪府の健保組合は、所要財源率が全国と比較し依然と高い状態が続いていることから、保険料率、1人当たり保険料額の負担が大きい。
|
3. |
老健拠出金は昨年に比較し14.3%の減少となったが、退職者拠出金が14.0%と大きく増加し、拠出金合計の保険料に占める割合も36%を占め、50%を超えて負担する組合も72組合(5.3%)を数えている。
|
4. |
健保組合財政は拠出金負担に大きく左右され、高齢化の急速な進行のなかで今後も予断が許されず、新しい高齢者医療制度の創設を含む制度改革の実現が急がれる。 |