広報誌「かけはし」
 
■2005年1月 No.400
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●保健事業のできる組合に    
   健康保険組合は、被保険者およびその被扶養者の健康の保持増進のために健康診査等の事業を行う努力義務が課せられている。
 我々のところでも、最近まで、その義務を遂行すべく最大限努力してきたが、長びく景気の低迷等により被保険者数が激減し、保険料収入が大幅に減少する傾向にある。そのような状況のなか、毎年増大する拠出金や医療費を賄うため、やむを得ず、縮小せざるを得なくなった。
 保健事業は、努力義務というより健保組合の最低限の被保険者サービスだと思っている。法律改正により老健拠出金については、多少減額になったとはいえ、毎年増大する老人医療費を見ると、とても安心できるものではない。また、一般の医療費についても今後増大する可能性は「大」である。このような状況では、当分、保健事業は縮小したままで放置せざるを得ないと思うと、心苦しい限りである。このようなことから、高齢者医療制度の早期実現と健保組合の努力義務である充実した保健事業の一日も早い再開を切望している。
(第4地区 S・S)
   
●16年流行語
   昨年暮れに平成16年の流行語大賞トップテンが発表されましたが、これらを織り込み健保組合の現状を言い表しますと。
 健康保険組合全体で平成15年度決算が5年ぶりの黒字決算となりチョー気持ちいいこととなったようです。この黒字決算も保険料収入が、15年度から新規参入した総報酬制による増収のお陰である。しかし、増嵩する拠出金や医療費の動向を考えるとサプライズしている場合ではない。
 健保組合は自主独立の精神で成り立っているので、保険料率の設定、保健事業の実施項目など何事においても自己責任を負う必要が出てくる、個人情報保護においても然りである、なかなか難しい時代になった。平成20年の医療制度改革までは正に「健保組合は生かさぬように殺さぬよう」と中二階のような微妙な立場に置かれているって言うじゃない。残念!!
 TVドラマの「冬ソナ」・「セカチュー」に熱を上げた方が多かったとか、このなかのたとえ半分の方が医療保険制度に興味を持ってくれれば健保組合崩壊の危機は脱することができるのに。
 何をおいても、負け犬にならないように今後の組合運営に努力を払う必要がある。職員全員で大きな声で「気合だー!」・「気合だー!」と叫んでみようか!
 さて、皆様どこに流行語が入っているかお分かりになるでしょうか?頭を軟らかくして考えましょう。
(第5地区 M・T)
 
●春よ来い!早く来い!
   予算編成の時期が来た。総報酬制により保険料収入は何とか確保できるようになったものの、医療費は高止まり、拠出金は改正の際描いたような動きにはならない。介護保険料率も引き上げ必至。ということで、今回も苦しい予算編成を強いられそう。このような厳しい財政状況の下でこそ保険者機能を発揮し、医療費の伸びの抑制や縮減に向けた保健事業を積極的に展開しなければならないのは重々承知している。常務理事になって4年弱、それなりの保健事業は取り組んできた。しかし、財政の健全化・安定化は拠出金制度という大きな魔物に立ちはだかられ、乱高下する拠出金次第というのが実態だ。こんな結果が続くとついそのまま従前事業を踏襲し新規の取り組みを躊躇したり、早急な結果を求めるあまりプロセスを省略し拙速を尊びがちとなる。何事も貧すれば鈍する。そんなこんなでこの時期はいつもむなしく鬱陶しい。やった!と実感できる職務がしたい。『春よ来い!早く来い!』。支払い側健保組合は診療側とつるむことなく、喫緊の課題である医療保険制度の改革に全力を傾注し、保険者の意向が反映され組合健保として存在価値のある事業が運営できる制度を早期に実現しなければと考える。
(第6地区 M・M)
 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。