広報誌「かけはし」
 
■2004年7月 No.394
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●ガンマGTP
   健保組合に勤めて丸1年が過ぎた。縁あって健保に来たのであるから、精神も肉体も健康であるべきと一念発起、わが身の「健康づくり」に取り組むことにした。
 第1に年1回人間ドックを必ず受けること(ちなみに第2に1日歩行1万歩励行、第3に癒しのための孫との対話)である。
 16年前の5月、黎明期の人間ドック(東京のF診療所)で胃がん宣告をうけ、幽門側胃の4分の3を切除した。大丈夫とは言われながらも、他臓器への転移不安のため現在も経過観察中。にもかかわらず、アルコール好きときた。いつもガンマGTPだけは正常値60の遥か彼方にあって、ゆうに200を超え、以来十数年その値は100から150の間を往復し毎回要再検赤マークがつけられている。「薬は?」「いりません」「治療は?」「お酒を慎みなさい。しばらくはやめられてはいかが」と杓子定規にいわれても、すぐにやめられるものではないが、その数値は気になる数値として胸に迫るものがある。しかし、これに仕事上のストレスが加わり、ますます酒と向き合うようになると、夢にまでその数値が現れるようになった。ガンマ…、ガンマ…、…GTP。まさに精神的不健康そのもの。
 酒に強い弱いは何によって決まるのか。モノの本によると人種による体質的違い、血中アルコールの酸化速度の差、アルコールに対する中枢神経の感受性の違いなどがあげられているが、私は親から授かった体質的優位性をあげたい。
 いずれにせよ、昨年の検査では各項目が総じて高い値で、ガンマGTPは100であった。不思議なことに赤いマークはなかった。付け忘れか、それとも先生が呆れ果てて放任したのか等々あれこれ思い巡らせ総合所見に臨んだ。若い女医曰く「検査数値を良化するにはそれなりの勇気と努力が必要です。おしなべて数値が高いのは老齢化が進んでいる証拠。要再検ではなく、今までどおりの生活パターンでいいですよ。でも、年齢にふさわしい節制をして!毎年ドックでチェックを受けて!お酒も程々にね!」と。先生の声が心地良く耳に響いた。な〜んや歳のせいか。女医のアドバイスが天使の声のように聞こえ、精神的不健康が雲散霧消したような気がした。
 熱燗をちょっと一杯あ〜うまい。適量の一献。酒の美味さは健康の証。人間ドックはその裏付け資料と覚えたり。
(第4地区 B・S)
   
●拠出金、診療報酬 支払いに四苦八苦!!
   本年4月より延滞金制度が導入されました。毎月発生する診療報酬について納入期日までに納めなかった場合、未納金に対して年3・6%の延滞金が課せられます。
 なお、昨年導入された総報酬制では、月々の保険料収入が年間収入見込みの12分の1の額を大きく下回ります。
 しかし、拠出金は12分の1の額を毎月支払いますので賞与分の保険料収入があるまでは、各月支払い余裕金では資金が足りない状況と思われます。
 当組合の場合は取引銀行が5行あり、月初め資金回収に走り回り、5日には拠出金、介護納付金。10日には事務所費、15日には現金給付費を支払うと20日の診療報酬については、支払い余裕金だけでは足りないので、一時借入繰替使用しても診療費の一部未払金が発生しました。したがって、未払金に延滞金が課せられます。毎月資金繰りが大変で賞与分の保険料収入がある9月までこの状態が続きそうです。
 総報酬制で保険料収入が増え、本人自己負担3割で本人医療費は減少しましたが、依然16年度予算では拠出金と保険給付費で保険料収入の100%を占める状況なので、今後業界の景気回復、被保険者数、賞与等が増えるのを祈るばかりです。結局、今回の制度導入で委託金は一部返還されたもののその分、延滞金に回ってしまうことになりそうです。
(第5地区 M・K)
 
●どうする!  年金制度改革     
   日本の合計特殊出生率が2003年に1・29にまで落ち込んだと発表された途端、マスコミや野党が強行採決で成立した年金制度改革関連法は、やはり出直し、あるいはやり直しだと主張している。
 ところで、強行採決された直前の参議院本会議で、副議長が「散会宣言」し、国会の機能を停止させ議事進行を妨害したにもかかわらず、そのことは一切問題にされていない。むしろ強行採決をするためのアクションとして与野党間で打ち合わせ済みだったとの話しも、まことしやかに流れている。それは、ほぼ全政党に広がった国会議員の国民年金未納問題の収束を図ろうと探っていることとも一致するのである。そんな国会が真剣に国民のための年金制度を再構築してくれるのだろうか、まったく信用できない。
 加えて、年金をめぐるマスコミなどの議論は、役人バッシングと一方的に将来の不安を煽るだけで、批判されている問題点の経緯や事実関係が一切報道されていないのである。
 もうこの辺で政治のご都合主義に「年金」を利用するのではなく、基本に立ち返った年金制度の大改革を与野党一致で進めるのが政治の責任と役割であると考える。
(第6地区 S・S)
 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。