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●総報酬制での保険料徴収方法の改革? |
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総報酬制が実施され、当組合では、保険料率を賞与支給見込み額を勘案し、1,000分の9引き下げすることになった。
総報酬制は、負担の公平という観点から賛成できるが、組合経理のやりくりが大変となった。その原因は、収入が賞与月に集中することに対して支払いは、医療費・拠出金等毎月ほぼ定額支払いということにある。
個人の家計ですら賞与の支給額が把握し難い状況下で、住宅ローンを始め、その他生活設計において出来るだけ賞与を除いて計画を立てなければならないのが実態である。しかるに組合収入は賞与に依存した率の決定により毎月の保険料収入では到底医療費および拠出金の支払いが出来ない状況であり、苦しい支払いを余儀なくされている。
まして、昨今の経済情勢では余裕のある保険料率設定は極めて困難であり、組合財政の不安定化を招いていると思う。医療費・拠出金も毎月払いに加えて、賞与月に合わせた支払いが別にあってもよいのではと疑問を感じる。
それぞれの支払制度があるとはいえ、組合の現状を踏まえて支払制度の改革も望むところではあるが、さらに一歩進んで保険料徴収を労働保険料徴収方法同様には出来ないものか。概算および精算方式による12ヵ月均等額での徴収ならすべて現状の12回払いにて解決出来るのではないか。
個々の報酬が必要な現金給付でも、雇用保険給付と同様の過去報酬(6ヵ月程度)の実績による対応は、可能であると思われる。
そのうえ組合にとって最大のメリットは、個人ごとの標準報酬月額および標準賞与額の把握が不要となるため、算定基礎・月額変更・賞与支払届の処理がなくなり、事務処理の合理化が図られる事になる。
法律改正は如何?
(第4地区 H・K) |
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●急げ即効薬の投与を |
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まもなく当組合は設立20周年を迎えようとしている。多くの組合から見ると、まだ歴史は浅いが、しかしよくここまで持ち堪えたと感無量。
この3年間で被保険者が2割も減少し、それに比例して財政は悪化の一途である。今年こそ好況を願い、加入員の増加を期待しているが、それも夢となりそう。
今年も予算編成の時期を迎え、改めて拠出金額の大きさに溜息をついている。老人医療費を国民が皆で公平に負担し、老人に対する医療を安定的に行うための老人保健制度であることは理解している。
社会保障制度は高齢者のためと、不況のなかで大きな負担を強いられている若人への十分な配慮も必要であり、高齢者も応分の負担も制度維持にはやむを得ないと思っているが、公費の大幅な拡大を図り支援すべきである。
また介護保険制度が施行されて5年目を迎え、制度の 見直しが予定されている。16年度の介護給付費納付金は1人当たり見込額42、000円と示された。介護保険制度も現在の拠出金と同様の姿になるのではと危惧する。この事を十分に認識し、早期に見直し作業に着手することが必要ではなかろうか。
健康保険組合はまさに危篤状態である。ぜひ一日も早く即効薬の投与を願いたい。
(第5地区 K・H)
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●退職者給付拠出金への憂い |
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また、頭を痛める予算編成の時期がやってきました。平成15年度の予算編成を振り返ってみると、当健康保険組合では同年の経常収支はマイナス4億円弱となり、別途積立金の繰入でなんとか帳尻を合わせたしだいです。
収入面では、総報酬制の導入により保険料の増加ははかられましたが、被保険者の減もあり期待ほどの増加にはならず、支出面でも、事務費の大幅削減、各種付加給付の削減、保養所の閉鎖等精一杯の削減をはかってきましたが、退職者給付拠出金の増加が大きく、苦しい予算編成をしいられました。
今後の健保運営を考えたとき、最大の関心ごとは、退職者給付拠出金の今後の推移であり、単純に過去の伸び率から試算すると、平成15年度9億円のものが平成19年度には15億円以上にもなると予想されます。これは、老 人保健対象者の適用年齢の引き上げや高齢化の進展による対象者増によるもので、老人保健拠出金の減少以上に退職者給付拠出金の増加が予想され、近い将来それが当健康保険組合を破綻させるのではないかと憂えております。
政府の医療制度改革に関する基本方針では、平成20年度には老人保健制度や退職者医療制度の廃止があると聞いておりますが、それまで待っておれないので、その前倒し実施、少なくとも、退職者給付拠出金の増が老人保健拠出金の減の範囲内におさまる措置の早急な実施を是非お願いしたいものです。
(第6地区 M・M) |
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
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