禁煙にいたるまでの過程を行動変容のプロセスとして捉えて、サポートをするのがお勧めです。今すぐに禁煙したいという人は準備期。そのほか関心期、無関心期などの時期があり、それによってサポートの内容を変えます。準備期の人には十分なケアと行動に移すお手伝いが必要。最初の面談で禁煙開始日を決め、最低限電話でフォローします。最初のフォローは禁煙3日目の禁断症状がピークになるころ、あとは1カ月目、2カ月目と続けます。一方、無関心期の人とは、タバコそのものについて話し合うと比較的素直に情報提供を受け入れてくれます。将来の種まきと考え、長い目でサポートを見る必要があります。
人からいわれて禁煙する人はたくさんいますが、そういう事例はなかなか成功しません。自分のために禁煙する気持ちが大切です。また、何のために禁煙するのか、禁煙の向こうにある大きな目標を確認することが禁煙の継続率を高めます。
しかし、依存度の高い人や禁煙がなかなかうまくいかない人には、禁煙専門外来の受診を勧めてください。専門の医師とカウンセラーがその人に合ったアドバイスをしてくれるはずです。
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