広報誌「かけはし」

■2003年12月 No.387
 
 11月11日、月例の大阪連合会理事会を開催し、11月7日の本部理事会結果を中心議題として、21日の健保組合全国大会に積極的な参加を確認するなど、今後の活動を審議した。また、議事に先立ち、「けんぽれん病院情報」を紹介したNHKのビデオを視聴した。
 
1、中央情勢
(1) 本部理事会の報告
  @改革問題
 小泉政権の継続で、改革の強力な推進を期待されるが、当面の課題は年金問題とされ来年度予算編成に向けて一応の区切りが必要とされている。医療制度はその次の感が強いが、社会保障審議の部会審議は続いている。
A全国大会
 「医療制度改革の早期実現を求める総決起大会」という副呼称で開催する。本年度は決議案を簡潔にする。大会参加者の意見表明を活発化するなどの策が盛られた。
B拠出金訴訟
 拠出金ワーキンググループの16回の論議を経て、憲法違反の疑いが強いとの結論となった。訴訟の形で改革に向けた活動とするには全組合の参加が望ましい。退職者医療拠出金の急増という現状から徹底した検証が必要であり、1月中に結論を出すこととなった。12月中旬までには中間報告的にパンフを作成、各組合に配布する。
C診療報酬改定
 16年4月の改定に関して、診療側からプラス改定の第一次要望、第二次要望が出されているが、健保連としては社会経済情勢に合ったマイナス改定であるべき、改革の基本方針に沿った改定でなければならないというスタンスで臨んでいる。
D医療提供体制
 医師の臨床研修義務化が16年4月から実施される。プライマリーケアを重視した臨床研修を大学卒業後2年間行うことが義務づけられる。この間の報酬の問題で厚生労働省は概算要求に盛り込んでいるが、診療報酬からの上乗せの考えもあり、今後の動きを注視しなければならない。
E支払基金問題
 委託金、延滞金について全国連合会の20余りから意見が寄せられた。大阪連合会も意見をまとめて会長名で本部へ報告したが、これらをベースにして支払基金との協議を早急に始める。
F病院情報
 健保連が主張する保険者機能の発揮、利用促進と未加入病院の参加勧誘等を目的に、「けんぽれん病院情報」のオープンを11月中旬に全国紙、地方紙に意見広告として掲載する。
 
(2) 本部委員会の報告
  @組織等委員会
 地協廃止に伴う本部と地域連合会との連携強化が論議された。最終結論に至っていないが、小規模連合会への財政支援等が主眼であり、本部委員会への理事の配分も課題にされたが、次回への継続審議となった。
A医療制度等対策委員会
 国保運営協議会の活性化、退職者医療関係団体協議会の設置、開催が議題となった。退職者医療拠出金の拠出当事者として、この強化が必要であり、今後の議論で具体化していくことになった。
B健康開発共同事業委員会
 事業全般の進捗状況が報告された。
C診療報酬対策委員会
 医師の臨床研修の義務化に伴う研修期間の報酬問題に関連して、診療報酬から充てる案があり、今後の成り行きを注視しなければならない。
D交付金交付事業委員会
 15年度財窮組合交付金の申請状況は55組合、約78億円の申請にとどまった。14年度交付金も残額が生じ、追加交付を行うこととしたがいずれも交付決定は次回の会議に持ち越しとなった。
E大会企画委員会
 決議文をコンパクトにする、意見発表者を多くする等の活性化を企画した。
 

2、大阪連合会報告
(1) 広報委員会
かけはし10月号の編集の概要。
(2) 連絡事項
大会の大阪連合会席に余裕があるのでなお多くの参加を呼びかけた。