広報誌「かけはし」
 
■2003年5月 No.380
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●雑 感
   大阪の町にエネルギーの無くなっていることを感じ残念に思っています。昔は某証券会社の大阪法人部などは外債の企業発行の引き受けで東京の法人部を抜いたこともありました。我が日本国も高失業率、巨額の財政赤字、不良債権、生産の空洞化など八方塞がり状態です。その中に健保財政の赤字問題が存在しているわけですから抜本的解決は至難の業といえます。
 さて、古い小説ですが星新一のショート、ショートを披露しましょう。『ある何も産業のない国が外国から金を借りガラスの勾玉生産工場を建てます。工場で生産が始まりますので雇用が生まれ給料が支給されます。国民はこの給料で生活物資を買ったりレジャーを楽しみそこから経済活動が生まれます。学校が建ち、病院ができます。しかし、この繁栄も長くは続きません。生産された勾玉は売却先がなくただ海に捨てられていたのです。給料は借金から払われていました。借金の返済期限がくると国は破産した』という話です。
 日本も利用度の低い橋、道路、公会堂など巨額な財政赤字により建設しました。いずれはGDPを上回る巨額の赤字を返済していかなくてはいけません。この話がこれからの日本に当てはまらないことを祈るばかりです
(第4地区 T・O)
   
●健康づくりハイキング
   春とはいえ、まだ花冷えのする高原の広場では、家族づれや会社の仲間たちがそれぞれ楽しそうに体を動かしている。
 我が組合にとっては、縮小を余儀なくされた保健事業の中で、年4回の健康増進ハイキングは貴重な恒例行事であり、今回も280余人の参加者で大盛況であった。
 そんな中で職員、また健康づくり推進委員の方々が甲斐がいしく世話をやいている。
 当組合の永年の財政赤字は、保健事業の縮小と保険料率の引き上げによって何とかしのいできたが、近年は特に行政から財政健全化を強く迫られている。
 平成15年度の予算では構造的不況の中、総報酬制の導入と3割負担を見込んでも91‰の高保険料率でひときわ厳しい予算編成となった。医療保険者としては、一日も早い恒久的持続可能な制度の実現を願ってやまないところである。
 被保険者や事業主の皆さんが当組合の事情をすべて理解していただいているとは思わないが、こうした数少ない事業でも多くの被保険者や家族が参加され、健康づくりへの認識を少しでも持ってくれれば日頃の苦労も報われる気がする。
 そして職員も、休日を返上するなか、健康づくり推進委員ともども事業に協力し、明るい雰囲気をつくり出してくれていることを思うと、自分がこの人達を守らねばとの勇気をもらえる。
 私も本年還暦を迎え、頭も白くなりハイキングも余り無理がきかなくなった気がするが、この道40年の経験で、何とかもうひとふんばり頑張ってみようと思っている。
 我が組合がいつの日か真に安心をされる組合になることを信じて。
(第5地区 A・K)
 
●今年の2月は堪えたなあ!!
   本当に無茶苦茶大変だった。今の会社に入社して30年、ほとんど営業一筋にやってきた。取引先の開拓、売り上げの拡大どれも自信はあった。しかし今回は参った。
 昨年10月に健保組合に異動になり、11月の理事会、組合会をへて常務理事をおおせつかった。全くの素人が、10月の健保法の改正をふまえて、規約、規程の変更および総報酬制の導入に伴う保険料率の変更、そして15年度の予算編成と組合会の開催である。いやはや全く疲れました。
 その間、輪をかけて聞き慣れない業界用語や、見慣れない数々の書式等。料率の設定は事業主と被保険者の兼ね合いを考え、予算は算定基礎数字との格闘。先輩のM氏、O氏色々ご教授いただき有り難うございました。おかげさまで何とか乗り切れました。
 ああ、そうか。今度は決算だ。前倒しで処理しとこ。
(第6地区 H・U)
 
投稿規定
「言わしてんか!聞いてんか!」
500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
イラスト、写真も歓迎します。
原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。
問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。