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●給料の高い人 得してません? |
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「”かけはし“の原稿頼まれたんだけど、何か書いて欲しい事ある?」と女子職員に問い掛けてみると、即座に「あります。標準報酬月額の上限が98万円になってるんですけど、給料の高い人得してません?上限なんてなくして保険料をもらうべきです。絶対書いてくださいね。いつも矛盾感じてるんです。」
他愛のない会話を交わしながらふと4月からの総報酬制度の導入が頭をかすめた。今度の総報酬制度で保険料率は下がる。被保険者で月額98万円以上はほとんど役員クラス、このご時世で役員賞与は今年も支給されないだろうから、たとえ役員報酬が上がっても結果的に役員さんは年間保険料が減ってしまう。
健保財政悪化を食い止めるためなんとか労組を説得し、組合会で実質保険料アップを決定したのに、逆に役員さんは負担が減るなんて一体どうなっているの。総報酬制度は役員優遇制度なの?
「社長、少しでも健保のことを思うなら役員さんの報酬は下げて、その分賞与で支給してあげて!」
我々単一組合では、給与と賞与のバランスで事業所間のばらつきがないこと等で、総報酬制度導入に関して大きな障壁はなかったと思われますが、総合組合では大変ご苦労されたことと推察いたします。
(第4地区 K・O) |
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●抜本改革へのやる気が見えてこない |
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医療保険制度の改革に向けて、色々試案が示されているが、そのなかでどうも気になる案がある。それは、医療保険制度の一元化や保険者の統合・再編の案である。
これらは、安易に保険者間の財政調整により制度の維持を図ろうとする非常に消極的な考えではないだろうか。
健康保険組合を例にとっても今まで母体企業の支援のもと、自主、自立で運営することによって、企業の従業員や家族の健康管理、疾病予防など事業主の生産性向上に大いに貢献してきている。したがって、安易な統合、再編、財政調整は、自主、自己責任にもとづく運営を制限し、保険者機能に大きな制約を与えることになるのではないか。
本来の改革はすべての医療保険制度を単に維持することのみが目的ではなく、長期的に維持、存続するための抜本改革、いうなれば、適正な国民医療費の抑制が必要であり、例えば診療報酬制度、薬価制度、医療提供体制等の見直しと高齢者医療制度の創設である。
これらが、先送りされている限り本来の改 革とはならないと考える。この記事を書いている時(2月4日)、テレビで坂口厚生労働大臣の記者とのやりとりが放映され、医療制度の窓口負担2割から3割への引き上げについて、「現在の経済状況から考えると実施はどうかという議論はある」と話し、実施の先送りもあり得るようなニュアンスであった。大臣自身がこんな弱腰では先が思いやられると痛感した。
(第5地区 S・K)
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●カタカナ |
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私の故郷、奄美は自然に恵まれた昔ながらの環境と、長寿を誇る土地柄でお年寄りたちは生き生きと暮らしている。
老人保健施設も充実していて、明日はデイケア、あの人はショートステイ、誰々さん宅にはヘルパーさんに来てもらっているとか、馴れぬカタカナでの会話もなされている。
私どもの身辺では、相当な知識で理解せねばならないカタカナ語が氾濫している。昨年末国立国語研究所の外来語委員会が言い換え例を発表したが、日本語表現になると適切なのだろうが多少難しく感じる。
一方健康保険法は、カタカナ書きの文語体の条文がひらがな書き口語体の条文となり、順番も組み替えられた。やれやれの思いがする。旧法第59条に「…受クルコトヲ得ベカリシ報酬ノ全部又ハ一部ニ付其ノ全額ヲ受クルコト能ハザリシトキハ…」との条文があったが、正しく読むだけでも難しく内容を理解するには相当の時間がかかる。今回の改正で表記の平易化が行われたとあるがまだまだ中々のものだ。
奄美や沖縄の方言はカタカナで表されることが多い。初めて耳にされる方には日本の言葉かいなと思われるコトバもあろうが、このカタカナ語はこれからも大切にしたい。”ビギン“や
”元ちとせ“の唄を聞く度に故郷で米寿を迎え一人頑張っている母の姿が目に浮かぶ。
(第6地区 N・T)
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
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