■2003年3月 No.378
資格関係誤りレセプト発生防止に力を入れています!!
資格関係誤りの発生防止につきましては、平素から保険者の皆様方のご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、円グラフは、大阪府下の健保組合の平成14年4月から12月までの調整件数を表したものであり、件数は約9万7,000件、金額は約11億4,000万円となっています。また、理由別では、「資格喪失後の受診」だけで全体に占める割合が、約4割に達しています。
この種の再審査処理は、保険者の皆様方にとっても多大な労力のムダとなっています。
引き続き、保険者の皆様方には、日頃から被保険者等に対して被保険者証の重要性を十分ご理解いただけるよう、受診に際してのご指導をお願い申し上げます。
特に、@受診の際は被保険者証等を必ず診療窓口に提示すること。A診療継続中に被保険者証等の記載事項(資格喪失・転勤・組合の設立・合併または廃止等)に変更があった場合は、速やかに診療窓口に申し出ること。
以上のことにつきまして、保険者の皆様方の特段のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。
各々の努力で解消する誤りレセプト
大阪府支払基金から保険者へのお願いとして広報依頼がありましたので原文のまま掲載しました。
さきに開催された支払基金の全国幹事長会議で、資格関係誤りレセプトが増加傾向にあることについて「支払基金のみならず保険者、医療機関においても多大な負担を強いることになり、医療保険の効率的な運営を阻害しかねない状況だ」との懸念が示されています。支払基金の3か年計画で実施している、資格関係誤りレセプトを半減する目標は、誤りレセプトの多い医療機関に対する直接面談などの取り組みを進めたにもかかわらず、大きくかけ離れた結果だそうです。
4割を占める喪失後受診に、証未回収受診が多くあるとは思えませんし、その他6割の原因もほとんどが、保険者や患者の努力で解決しそうにないようです。
しかし、被保険者の受診教育や資格喪失者の証回収などは保険者の責任。面接懇談の強化での発生防止は支払基金。被保険者証による資格確認など正確なレセプト作成は医療機関。
3者が各々の立場で努力し、資格関係誤りレセプト解消に向け、効果を期待したいものです。