広報誌「かけはし」
 
■2003年3月 No.378

   健保連大阪連合会の代表は、2月20日と21日の両日、衆・参両院議員会館に大阪府選出の国会議員を訪ね、新たな高齢者医療制度創設など、医療保険制度改革の早期実現を求める要望書を手渡した。
 陳情団は、応対した議員に、大阪の健保組合の厳しい財政状況を訴え、「拠出金制度の廃止と、給付と負担の関係が明確な新たな高齢者医療制度の創設」など健保連の制度改革に対する考え方を説明。3月末策定の医療保険制度抜本改革基本方針への要望の反映を強く求めた。

要 望 書

   高齢者医療制度の改革につきましては、次の事項に特段のご配慮の上、早期に実現いただきたく、格別のご尽力をお願いいたします。
1 現行の拠出金制度を廃止し、給付と負担の関係が明確な新たな高齢者医療制度を創設してください。(現行拠出金制度は、給付と負担の関係が不明確で、保険者が全く関与できないまま過重な負担が一方的に賦課される仕組みとなっています。)
2 新たな高齢者医療制度は、若年現役世代層の今後の生活や社会保障の将来に対する不安を払拭できるようにしてください。(現役世代の負担の根拠と額が法律上明確にされるとともに、将来にわたって負担可能な保険料水準となる仕組みとしてください。)
3 厚生労働省試案にあるような拠出金制度をさらに拡大する財政調整案や政府管掌健康保険への国庫負担の廃止等には断固反対です。国庫負担については、投入方法を見直し、その積極的な拡充を図ってください。

                              健康保険組合連合会  
                                    大阪連合会  
                                     会長 岡澤元大

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2月20日陳情

公明党
北側一雄衆議院議員
●党厚生労働部会で福島豊部会長を中心に検討しているが、党としての基本方針検討はこれからである。
●日医の3割負担凍結問題が決着するまでは、基本方針策定に向けた与党間の協議に入れない。
●年金、介護、医療の改革、見直しはバラバラではなく、整合性を持たせて3月末までに基本方針をまとめたい。
●拠出金でなく、若い人が納得して負担する方式を考えたい。

民主党
平野博文衆議院議員
●拠出金制度の廃止など、健保連の考え方はよく理解している。
●健保組合が赤字で拠出金負担に喘いでいることは党に伝えている。
●3割負担問題だけがクローズアップされているが、抜本改革をしっかりやれと党内で言っている。
 

2月21日陳情

公明党
福島 豊衆議院議員
●3割負担問題が決着していないので基本方針の検討がなかなか始まらない。
●拠出金廃止を堅持する。
●厚労省試案は、給付と負担が不明確、ハッキリさせたい。
●政管の国庫負担廃止には明確に反対する。

民主党
山本孝史参議院議員
●拠出金廃止の必要性は十分理解している自分も同じ考えである。
●大きな財政調整は各保険者が努力しなくなり、医療費増大につながる。

自由民主党
岡下信子衆議院議員 
公務のため不在、秘書に要望の趣旨を説明、議員への伝達を依頼。


【国 会 議 員 陳 情】





岡下 信子 (衆) 大阪トヨタ
ナショナル連合
日 商 岩 井
カ ネ ボ ウ
日 本 生 命
大阪連合会
上野 常務理事
小山 常務理事
川口 常務理事
三好 常務理事
楠田 事務長
吉田 事務局長



北側 一雄 (衆) ク ボ タ
大阪連合会
大阪連合会
西本 常務理事
置田 専務理事
徳永 参  与
福島  豊 (衆) ク ボ タ
大阪連合会
大阪連合会
西本 常務理事
置田 専務理事
徳永 参  与



平野 博文 (衆) ク ボ タ
大阪連合会
大阪連合会
西本 常務理事
置田 専務理事
徳永 参  与
山本 孝史 (参) 大阪府建築 
鴻     池 
兼 松 連 合 
近畿電子産業 
大阪文紙事務機器 
大阪連合会 
木割 常務理事
今井 常務理事
山本 常務理事
島田 専務理事
浅井 常務理事
置田 専務理事