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「健診結果を健康管理に活かしましょう〜当センターの健診の実際とがんの一次予防(禁煙)について〜」と題し、健保連大阪中央病院保健師の宮本真由美氏による健康セミナーが、1月31日健保連大阪中央病院で開かれました。 |
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宮本真由美氏 |
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●体重は健康のバロメータ |
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当院では、一般健診・生活習慣病健診・主婦健診・半日ドック・1泊ドックの5つの健診を実施しています。年々着実に健診数が増加し、特に半日ドックは予約待ちの状態です。ドックでの保健師の役割を紹介すると、当日には@判定支援のための問診、A問診時生活習慣ワンポイントアドバイス、B医師の指示・本人希望を対象に個別重点的保健指導などを、14年度からは精検受診状況を把握するため追跡調査も行っています。
次に、当センター健診成績(2002年全受診者)を紹介します。脂質・血糖・血圧・尿酸(男)について、肥満度(BMI)別に判定結果の分布をみました。いずれでも肥満にあたるBMI25以上で、要経過観察・要医療機関受診の割合が増加していました。
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●ITでの生活習慣改善への試み |
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2001年に研究的な事業として、国際疾病管理研究所と共同で、17人を対象にE―メールを用いた糖尿病の療養支援を行いました。6ヵ月後のプログラム終了到達者は13人で、食事面は全員が、運動面では12人で生活習慣の改善が認められました。今後IT化の進展とともにメールでの支援ももっと身近になるとは思いますが、現状の健診現場では実施困難であると考えます。
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●禁煙にチャレンジを |
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タバコには多くの有害物質が含まれています。その中でも3大有害物質は、タール(発がん物質)・一酸化炭素(酸素の運搬量を低下させ呼吸器疾患に影響)・ニコチン(血管を収縮させるので心臓病をはじめとする循環器疾患に影響)です。生活習慣病を予防する上で、禁煙活動は非常に大切です。なかなか禁煙できない人は、ニコチン依存と心理的依存に陥っていることが原因です。禁煙にチャレンジしましょう。
ニコチンの禁断症状(イライラ、睡眠障害、集中力困難)を解消してくれるのがニコチンパッチやニコチンガムです。ニコチンガムは口の中の湿布薬という認識で、噛み方に注意して使用してください。
精神的依存解消のためには、水分を補給してニコチンを対外に排出する、体を動かす、宴席などタバコの煙の多いところは避けるなどの工夫が必要です。
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●生活習慣病の予防のために |
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健診結果を健康管理に活かそう
・年に一度は健康チェックを
・健診で有所見といわれたら必ず医療機関へ受診を
・健診で異常なしといわれても症状のある時は医療機関へ
ポイントは体重管理と禁煙
・体重のコントロールは腹八分目と運動(ウオーキングがおすすめ)
・禁煙はネバーギブアップの精神でチャレンジを
最近読んだ本でよい言葉があったのでご紹介します「幸せとはよい習慣の連続です」(日野原重明氏のことば)。
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