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●医療機関への株式会社参入なぜだめ? |
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「医療保険制度の抜本改革」をお題目のように唱えて何十年経過したであろう。
健保組合関係者にとっては、もう「耳にたこ」の感があるのではないだろうか。
経済財政諮問会議や総合規制改革会議が示した医療機関への株式会社参入問題で、各方面から「営利目的で不採算部門が切り捨てられる恐れがある。」という強い反対理由で受け入れられなかった。しかし、よく考えてみると医療法人にしても「営利目的」で経営しているのが実態であり、国税の脱税上位に必ずといっていいほど医療機関が載っていることを見ても明らかである。
一方、少子化が問題となっているときに、不採算部門の「小児科」を休止している医療機関も数多く見受けられる事から、株式会社参入問題の反対理由にはならないのではないか。早期に、医療機関への株式会社参入を容認し、競争原理を活発化「患者本位のサービスの向上、医療内容の透明性の向上」させることが、ひいては医療費抑制につながればと期待する。
(第4地区 T・I) |
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●個人情報と守秘義務 |
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最近プライバシーに関する論議が活発だ。個人情報保護法案や人権擁護法案は先の国会で提出されたが多くの反対もあり棚上げされた。一方、全国の自治体のコンピュータをネット化する「住民基本台帳法」が本年8月に施行された。私にも市役所から11桁の番号が付された住民票コードが送られてきた。これではまるで国民総背番号制のスタートといえなくもない。現在では、わずかな情報しか入力されていないらしいが、将来的には、収入や借金、学歴、病歴、結婚・離婚歴、他にも買い物履歴や電話やメールのやり取り等々、このような個人情報が一元管理されるのでは、ということが懸念される。最近のペットブームの影響で、猫や犬の首にマイクロチップをうめ込む手術が盛んに行われているらしいが、将来、私たちもこのペットと同じような運命を辿るのか、恐ろしいことである。
最近、ある大病院に行き診察を受けるべく待合室で待っていた。突然、診療室からカーテン越しに聞こえてくる大声に愕然とした。患者さんはお年寄りではあったが、医師の声が私たちの待つ待合室まで大声で聞こえてくるのだ。このお年寄り一人だけではなかった。次の人もその次にも同じような大声が聞こえてくる。患者個人に十分な医療情報を伝えるのも医療の世界でいうインフォームドコンセントである。これは医師の当然の努めだが、他人にも大声で知らせる権利はどこにもないはずだ。医療倫理である「守秘義務」はどこにいったのだろう。
(第5地区 J・I)
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●医療保険制度の速やかな改革を |
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先頃、健保連から全国の健康保険組合の昨年度の決算見込が発表され77.6%の組合が過去最悪の赤字となった。
現在日本の現状は、長引く経済の低迷の中、雇用環境の悪化と厳しい状況にあり、当組合の母体企業も非常に厳しい経営環境に対処するため、13年度以降退職希望者の募集、新会社への転籍等により、被保険者数と保険料収入の大幅な減少が続いており、14年度は過去に例のない額の積立金を取り崩さなければならない状況になっている。
本年4月から診療報酬、薬価等合わせて2.7%の引き下げは一定の評価は出来るが、医療費への影響について比較検討しているところである。
また、老人保健と退職者給付の両拠出金で保険料収入の52%にもなり、もはや負担の限界を超えたものとなっており、このため医療費の支出を削減するための対策として、医療費のムダをなくし、正しい診療を受けるため医療費通知により「明細つき領収書」で医療費と中身をチェックすることで医療費の不正請求防止等に努力している。
少子高齢化社会に対応した医療制度の実現、拠出金の廃止と新たな高齢者医療制度の創設等の改革について政府はできるだけ速やかに処置を講じることをお願いしたい。
(第6地区 S・N) |
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・辰巳(06-4795-5522)へ。 |
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