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●もう、ムチャクチャでござりますがな |
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政府・与党社会保障改革協議会は、医療制度改革大綱を決定し発表しました。
日本医師会の反発に配慮したのでしょうか、患者負担増、老人医療費の伸び率管理制度、診療報酬の見直し等について非常にあいまいな表現になっています。
問題を先送りにすればするほど、医療保険制度の破綻が深刻化するのが目にみえているのにです。
当組合も、ご多分にもれず被保険者数の減少に歯止めがかからず、ここ数年4〜6%ずつ減っており、平均標準報酬月額は横ばいで、全く伸び悩んでいます。その結果、本年度末には別途積立金が底をつき、法定準備金を取り崩さざるを得ない見通しとなりました。
本年4月から、附加給付率の引き下げ、人間ドック等の自己負担額の引き上げ、保養所の利用料の値上げ等を実施に移しましたが、焼け石に水です。
平成14年度は附加給付の全廃、直営保養所の閉鎖、保険料率の上限までの引き上げ、特別保険料の徴収等を検討しています。これらを実施して、本人の窓口負担の引き上げが行われたとしても、なお赤字なのです。
ちょっと古い言い方ですが、「もうムチャクチャでござりますがな」です。
将来を見据えた医療費抑制策の具体化、拠出金制度の廃止を切にお願いします。
また、平成12年度の老人保健拠出金の不足分追徴については、ぜひ特別対策を講じていただきたいものです。
(ユアサ 中島昭人) |
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●浜までは 海女さえ 蓑する 時雨かな |
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医療保険制度の改革は重要だが、一人ひとりが自覚して健康づくりを目指すことも、また大切である。
私の趣味は「歩くこと」ぐらいで、「野外文化講座」と称して職場の仲間たちを誘い、あちこち歩いた。
「平安仏教の聖地を結んで」というテーマで比叡山から高野山まで歩いた。
奈良の春日大社から山辺の道をたどり、談山神社・飛鳥・芋峠を越えて、桜が満開の吉野山では宴を催した。
熊野古道を2泊3日で歩き、熊野三山に詣でて湯峰温泉にもつかった。
講座はすでに35回にも達している。
来年春に定年を迎えるので、定年後の生活についてよく質問されるようになり、以前こんな話を読んだことを思い出した。
「ある修行僧が、評判の高い老僧のもとを訪れたが、医者へ行って留守だと聞かされ、『命を惜しんで医者にかかるような人には会う必要もない』と言って立ち去った。老僧はそれをあとで聞き、次の句を届けさせたという。
浜までは 海女さえ
蓑する 時雨かな
これから海に入る海女でさえ、それまでは時雨にぬれないように蓑を使って行く。人はいずれ死ぬと決まっていても、それまでは命を大切にするものだ、という意味である。」
私も健康に留意し、健やかな定年後でありたいと考えている。
(サントリー 岩井希文) |
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●柔道整復師の療養費について |
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先日、ある組合員より配布した医療費通知書について照会電話があった。照会内容は通知書に記載されている家族の受診した柔道整復師の療養費について覚えがないというものであった。
そこで当該被保険者の柔整療養費給付履歴を調査し、被保険者に内容チェックしてもらうと、実に2年以上にわたり本人・家族の名前で給付した60件を超す部分の大半について受診していないとのことであった。
早速、大阪社会保険事務局に調査依頼したのは言うまでもないが、事態を知った被保険者の怒りは収まらず、当人から直接社会保険事務局の窓口へ調査の徹底方を要請するところとなった。
自己の家族名までも不正請求(と思われる)に使われ、また自己の収めた毎月の保険料がその給付の原資として使われているということがこの被保険者の怒りとなっているわけだが、当組合の職員にとっても本件のような事態は氷山の一角であるのではないかという疑念がますます強くなってきている。柔道整復療養費の支払い金額は医療費に対して数パーセント位であり、柔整請求書チェックは費用対効果の面からかなり小さいということもあり、あまり事務負担をかけたくない分野であるため、個々の組合の努力に頼るのではなく、こういう分野こそ大阪連合会などの音頭により不芳柔道整復師のリストアップや調査に関して会員組合の協同歩調をとることができればよいのではないかと思う。
(第3地区 Y男) |
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投稿規定
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「言わしてんか!聞いてんか!」
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500字以内。手書き、ワープロ自由。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。 |
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イラスト、写真も歓迎します。 |
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原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。 |
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原稿は地区会の広報委員へFAXで送ってください。 |
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問い合わせは、健保連事務局・大西(06-4795-5522)へ。 |
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