広報誌「かけはし」
■2001年11月 No.362
自分史を作ってみて

− あなたの歴史はおもしろい −
    コミュニケーション・プランナーの武山峯久氏による広報研究会が11月9日開催され、「自分史を作ってみて―あなたの歴史はおもしろい―」と題した講演が行われました。
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●自分史を書くにはまずデータ集めから
   今回は「自分史」をテーマに選びました。私は歴史が好きですが、歴史上の人物ほどでなくても、みんな自分の名前を歴史に残したい、生きた証を残したいという思いを持っているのではないでしょうか。そんなわけで自分史をまとめたいという気持ちになりました。
 しかし、いざ改まって自分史を書こうとするとまず書けません。そこで一計を案じたのが基礎データを集めることと「おしゃべり自分史」ということです。年表を作り、その時代について様々な人とフリートークをする。年代、性別によって同じ事件でも感じ方が違います。それを確かめることによって発見ができます。これがコミュニケーションの基本です。
  そして年表の下には自分の年表を作り、この年にはこんなことをしていたと書き込みます。家族の簡単な系図を作ったり、生まれたときのことを親に取材したりして、学校時代から、社会人時代、結婚、子どもの誕生などのエポックで年表を埋めていく。写真もあればなおよいでしょう。材料は多い方がいいので、忘れないうちに残しておき、最終的にそれをまとめればいいわけです。文章はワンセンテンスを短く切るのがこつです。
武山峯久氏
●魅力的な人間の条件
  私の好きな上方落語の「色事根問」では魅力的な人間になるための条件が語られてます。それを「一見栄、二男、三金、四芸、五精、六おぼこ、七台詞、八力、九胆、十評判」といいますが、一は外見がこざっぱりしていること。二は男ぶり。三は必要最小限の金を持っていること。四は一芸を持っていること。五は一生懸命さ。六はふと見せるかわいらしさ。七は交渉ができること。八は信頼される力、九は度胸、十が一番難しくて、他人からの評判。これらは女性にも当てはまると考えてください。
 
★講師プロフィール
 1949年京都生まれ。ラジオのパーソナリティー、コピーライター、話し方教室講師、ビア・テイスター、司会など多彩な分野で活躍。著書に「龍馬・新撰組と歩く―幕末京都」(創元社)など。

開会の挨拶
広報委員長 島田進氏
 近畿電子産業    
 健康保険組合専務理事
 先頃公表された厚生労働省の「医療制度改革試案」では、私たちが要求していた拠出金制度の廃止問題に全く触れられていません。拠出金制度こそ今日の健康保険組合の財政基盤を揺るがしているので、大阪連合会が一致してこの試案に対する考え方を表明しました。このような状況はまさに剣が峰といっても過言ではありません。加えて健康保険組合の指定制度が発足し、さらに健康保険組合の編入、合併に関する規制緩和など、状況は非常に厳しくなっています。今後も一致団結し、拠出金制度廃止の法案化を進める運動が必要です。
 厳しい状況だが、本日は武山先生のお話を聞き、有意義な研究会としていただきたいと思います。