■2001年4月 No.355
四条畷府民健康プラザ
管理栄養士
鷲田 ゆり子
昼食の時間。愛妻弁当を嬉しそうに広げる同僚を尻目に、昼ご飯の調達に出かける。今日はコンビニのおにぎりにするか。それともスーパーで出来あいのおかずを買ってこようか。結局気が変わりお気に入りのカフェでコーヒー付き軽食を注文した。
仕事が終わった。急に空腹を感じる。誘い合わせて居酒屋へ。冷たいビールが美味しい。ついついおしゃべりも弾み、パンパンのお腹で深夜のご帰還。
朝。目覚ましにうながされてやっとの思いで起床。職場への道すがらにパン屋で買ったサンドイッチを、上司を気にしながら急いでほおばる。
そしてまた昼食の時間。「どこにするー。」「何食べるー。」
こんな日が多いあなた。がん・心臓病・脳卒中・糖尿病などの生活習慣病を予防するためにも、外食・テイクアウト食品をチェックする知識、上手に利用する知恵を身につけましょう。
★チェックポイント1
《野菜は不足しませんか》
一食に両手の手の平1杯の野菜(100グラム)が必要です。もちろん昼食にも。
★チェックポイント2
《脂肪は多すぎませんか》
フライや天ぷらのあぶらの他、ドレッシング・マヨネーズ・肉類などにも脂肪が一杯です。
★チェックポイント3
《塩分は多すぎませんか》
塩が少ないと思っている食品に、意外に多くの塩分が含まれていることがあります。
大阪ヘルシー外食推進協議会(飲食業界団体で構成)では、『うちのお店も健康づくり応援団』の事業を実施します。現在実施中の《主要メニューの栄養成分マーク化表示》に加え、飲食店などに次のようなことの協力をお願いする予定です。
・カロリー・脂肪・塩分控 えめメニューの表示
・野菜・カルシウム・鉄分 たっぷりメニューの表示
・ご飯の量や味付けなどの ヘルシーオーダーOK
・高齢者や障害者向けメニ ューの提供
・車椅子・盲導犬OK
・高齢者の給食サービスに 協力
・平均的な栄養成分表示の ポスターの掲示
・禁煙タイム・店内全面禁 煙などのたばこ対策
・ヘルシー朝ご飯の提供
10年後、あなたはどうありたいですか。もちろん健康でいたいですよね。そのためにも、お客様の健康を大切に考えてくれるお店で上手にメニューや食品を選びたいものです。多くのお店が協力してくださることを期待しています。
★★予告★★
次回から5回にわたって
《外食・テイクアウトの上手な利用法》
を掲載いたしますのでご活用いただければ幸いです。
6月:コンビニ編
8月:居酒屋・カフェ編
10月:ファーストフード編
12月:ファミレス編
2月:デパート・スーパー編