問診チェック項目 現在健康と思う。食欲の変化なし。1日3食。
飲酒(−)。喫煙(−)。睡眠時間6〜7時間。月経順調。
98年/149p、44.5s、BMI20、99年/149p、45s、BMI20.3、
00年/149p、34.5s、BMI15.5。
「定期健康診断後の保健指導における面接」
急激な体重減少による「やせ」のケースを、定期健康診断後の保健指導対象者としてピックアップした。
初回面接時、検診データに基づいて保健指導を進めていく中で看護職として次のような印象を受けた。
「看護職が対象者から受けた印象」 |
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元気がない。(視線があまり合わない。下ばかり向いている。声が極端に小さい。問いかけに対して答えるまでに時間がかかる。字を書いてもらうと小さく筆圧のない字。) |
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元気がないと思われたくないのではないか。(「しんどいの?」「食事はおいしく食べていますか」の問いに対して、自分は元気であることをアピールするように、この時だけ視線を合わせ、きっぱりとポジティブな返答をする。) |
面談を行うにあたって、「うつまたは甲状腺の病気など他の原因も考えられるため、やせの原因は拒食症であるというイメージから入ってはいけない」(D・FG)、「食事の摂取量等の記載がなく、内容が抽象的すぎるので問診の方法を見直す必要がある」(E・FG)などの見識が発表された。さらにEGより初回面接の反省点として、事前の情報収集が不足しているのではという指摘がされた。事例の場合、「面接を重ねてじっくり対応する必要があり、次回につなげる面接技法を工夫すべきである」との共通課題が出された。
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