広報誌「かけはし」
2001年2月25日 No.353
 大阪府健康福祉部地域保健福祉室     
地域保健課 管理栄養士 多門 隆子
生活習慣病を防ぐために
★★見なおしましょう!あなたの食生活★★
 現在の死因の上位を占めるがん、心臓病、脳卒中などの「生活習慣病」は食生活と関係の深い疾病です。
 今、私たちを取り巻く食環境は、いつでも、どこでも、何でも食べられる飽食の時代。だからといって好きなときに好きなものを好きなだけ食べていては、生活習慣病を招く要因になります。
 毎日健康で元気に働くためには、なんといってもからだが資本です。
 そこで今回は、あなたの日頃の食生活をちょっとふり返ってみましょう。
 次の7つのポイントを参考に、偏った食生活の人は、1つずつ改善できることから実行に移していきましょう。
 
「働くあなたの食生活7つのポイント」
朝食は少しでも必ず食べるように
     朝食をとることは全身のウォームアップとなり、脳が目覚めて集中力や記憶力、作業能力がアップします。牛乳やヨーグルト、トマトやバナナ、クラッカーなど手軽な食品から少しでも必ず食べるように心がけましょう。
脂肪のとり過ぎご用心! 肉はほどほど、魚は毎日
    肉の脂身は体内のコレステロールを増やしますが、魚、特にさば、いわし、さんまなど青い背の魚は、コレステロールを下げ、動脈硬化を予防します。肉ばかりに偏らないで魚や、豆腐など大豆製品を毎日欠かさずとりましょう。
食塩は1日10g未満に
    食塩中のナトリウムは血圧を上昇させます。高血圧や脳卒中、胃がんを予防するためには、とり過ぎに注意しましょう。
野菜は1日350g、特に緑黄色野菜をしっかりと
    にんじん、ほうれん草など緑黄色野菜には、がんを予防するカロチン、貧血を予防する鉄分、血圧やコレステロールを下げるカリウムや食物繊維などが多く含まれています。不足しないように努めてとりましょう。
カルシウムは不足しないように
    骨からカルシウムが抜けて骨がスカスカとなる骨の老化現象「骨粗鬆症」その予備軍が若年者に増えています。牛乳は1日1本、チーズやヨーグルト、小魚、豆腐、小松菜などもしっかりとりましょう。
清涼飲料水は飲み過ぎないように!
    炭酸飲料水350cc1缶には、ティスプーン約12杯分の砂糖が入っています。砂糖は、体内で体脂肪になりやすく、とり過ぎると肥満、高脂血症、脂肪肝、糖尿病などの誘因になります。飲み過ぎないようにしましょう。
アルコール・適量は良薬!
    飲み過ぎは、高血圧や肥満、痛風、糖尿病などの誘因になります。適量(男性で日本酒換算1合以内)を、枝豆や豆腐などおつまみと一緒に、ゆっくり飲むようにしましょう。
     
   
    「なんでも栄養相談」コーナーは2カ月に1回連載の予定。組合広報紙に自由にご使用ください。