広報誌「かけはし」
2000年7月25日 No.346
投稿 言わしてんか!聞いてんか!
   
●歩いて医療費節減
  私が45歳の時、人間ドックで軽度の糖尿病と診断されました。今の内なら減量すればよいとのことであったので、毎晩飲んでいたアルコールを週に2回と決め、食事の量はバランスも考えながら全体に減らし実行しました。
 また、「中高年の健康セミナー」を受講した際に、軽い運動特にウォーキングが費用もかからず、手軽で、長続きし効果的であることを知りました。歩行による1時間当たりの消費カロリーは、ビールだと中瓶1本(500p)、日本酒では銚子1本(180p)、ウイスキーではシングル3杯(84p)、そしてご飯では軽く1杯分に相当します。肥満を気にしている人は20分以上歩き続けることが良いそうです。
 最初の1カ月は毎日体重計に乗っても何の変化もありませんでした。これであきらめず、もう1カ月頑張ってみようと思い、続けていると2カ月目に入った時500グラム減り、それからはどんどん減り続け8カ月後には10キログラム減の68キログラムとなり、次回の人間ドックを受診した時には適正数値になっていました。
 今振り返ると、たまたま、駅の広告板にあった「最古の道 山辺の道を歩こう」が目に入り参加したのがきっかけで、それからは電車、バス、旅行社等の歩こう会でウォーキングを楽しみました。
 やがて、もう少しハードで高低差のある山に登ってみたくなり、登山記録者の氏名、住所と達成日時が掲示される「金剛山50回以上登山」に挑戦。平成11年3月7日無事達成することができました。
 以前は趣味らしきものも無かった私ですが、山登りという素晴らしい出会いがありました。そして大山、伊吹山、生駒山、信貴山、二上山、葛城山にも登頂するようになりました。
 「継続は力なり」の名言を肝に銘じ、病気にならない体力づくりをめざし、私一人でも病院にかかることがないよう頑張りたいと思います。 (第4地区 Y・N)
ウォーキング
   
●抜本改革にのぞむ
 
抜本改革  いま、健康保険は財政的にかつてない深刻な危機に直面しており、このまま放置すれば我々の健康を守ってくれる健康保険組合が崩壊してしまいます。
 そこで医療保険制度の抜本改革を平成14年度に実施すべく関係各方面で検討されていますが、診療側、支払い側、双方が互いに主張を譲らず未だ改革実施の見通しはたっておりません。
 結局、今回も患者負担を増やすことで一時的に危機を凌ぐ方向で決着する様な気がしてなりません。そうなると、ますます我々の負担が増え、将来自分が大病した時、会社を休み所得が 減少するうえに、入院時の多額な自己負担を考えると不安な気持ちになるのは私だけでしょうか。
勿論バブル景気崩壊後、景気低迷で保険料収入が伸びず財源が足りないので保険料が上ることは理解できますが、大病しても健康保険制度があるから大丈夫という国民の気持ちを不安にさせ、ひいては健保組合の不要論にもつながると思います。
 不要論はともかく、保険料の引き上げや患者負担を増やすかわりに軽い病気の医療費については自賠責保険のような免責額(2万円程度)を設けることにしてはどうでしょうか……。 (第4地区 K・N )
   
●真剣に考えてほしい健保改正
   高齢者医療制度で老人に対し原則1割自己負担の導入を柱とした健康保険法等の一部改正案が6月2日に通常国会が解散したことで廃案となりました。
 健保法改正については、以前から国会議員さんの頭の片隅みにも無かった様に思われても仕方ありません。法案は、高齢者医療の1割負担導入のほかに高額療養費の上限の引き上げなど、いくつかの患者負担の増額を盛り込んだもので、その一方高齢者の外来薬剤費の一部自己負担の廃止も含まれていました。廃案により薬剤一部負担の特例措置を法案成立時期まで延長されます。
 当組合の3・4月2カ月の診療費を見ますと老人医療費を含む診療費は対前年と比べますと減少していますが、これは年度当初でもあり先行き不透明で老人医療費については特例措置により増大するのは間違いないと考えています。
 一国の首相が亡くなるという事態で政治日程が狂ったのは仕方ないとしても、医療保険の将来を考えれば利害関係は有るとしても本気で法案を通そうと思えば出来たはずで、その証拠に先程の薬剤一部負担の特例措置について2週間たらずの5月31日に議員立法として成立させているのです。これは与野党ともに責任があると思います。
 介護保険については本年4月よりスタートし、高齢者医療の一部が介護保険に移行するとの思惑から、12年度の老人保健拠出金について全体としては下がっていますが先程も述べましたが本年度の老人医療費が増大、従って、老人保健拠出金が増えるのではないかと考えます。
健保改正
 なお、今後高齢化社会が進むなか、医療費は年々膨れ上がりこのまま放置すれば医療保険は崩壊するのは間違いありません。そうした危機感は、与野党共通の認識のはずです。
 ところが、負担増を回避することが選挙対策だと言う一時しのぎが将来大きな負担となってはね返ることは明白であると考えます。 (第5地区 T )
   
●やっぱり課題は、介護保険がらみの上限問題だ!
   我が組合にきて半年余り。組合業務が初めての私は、新たな問題に突き当たると今だに右往左往する毎日です。このような新参の私が今回投稿することになりました。
 組合にきてこの間、介護保険の導入などがあり、いろいろ勉強させてもらいましたが、まだまだ全体像をつかむことができず、りっぱなことは言えませんので、我が組合の現状と、私のこれまでのドタバタ劇を書いてみます。
介護保険  さて、最初に感じたのが、経理の面で、何としんどい組合だなということです。というのも毎月の支払いが、保険料収入では全然足らないのです。積立金繰入などで対応していましたが、気がついたのが老人保健拠出金の多さです。あとで調べてみたら、保険料収入の57%にも達していたことがわかり、11年度の組合収支を最後まで逼迫させることになりました。このため、12年度の拠出金が気になっていたのですが、基礎になる実績が減少しており、今度は一転して11年度の半分以下です。このおかげでというべきか、予算も黒字に転換し、まずは一安心ということになりましたが、老健拠出金だけでこれだけ振り回されてはいけませんね。
 次は介護保険。新しくスタートするので、私にとっては取り組みやすく、準備も順調にすすめているつもりでしたが、介護納付金の通知を受けたころから雲行きがあやしくなりました。通知の被保険者数よりも現在はさらに減っているのです。組合員減少傾向の続く我が組合にとっては、つらい納付金額です。料率も、予想どおり、平均よりもだいぶん高いものになってしまいました。
 さらに、上限問題でも引っ掛かり、二段階計算で予算上もドタバタ。組合員に納得してもらうのにも、気を使うことになりました。ここまではまだよかったのですが、任継者の多い我が組合では、介護保険料が高いのを知ってか知らずか、予算設定のあと、多くの任継者の喪失証明を書くことになってしまいました。これも踏まえて予算設定をしたものの予想以上の大幅減 少に、これじゃ介護納付金が集められないと、今頃から介護勘定は 赤字 の文字がちらつきはじめました。その上、上限問題も先送り、廃案? 残りの期間で大幅な上積み。高い料率を組合員に呈示するのはどうにもつらいところです。この件、まだ紆余曲折がありそうですが、そのたびに振り回されるのは健康保険組合。もういいかげんにしてほしいと思いながら、やきもきしているのが現況です。
 今年度の問題は、やはり介護保険。どうにかなりませんか。 (第6地区 U)