投稿 言わしてんか!聞いてんか!
保険証の思い出

今年12月2日以降の保険証廃止と1年後の経過措置終了に向けて、「資格情報のお知らせ」の発行や、「資格確認書」の準備に追われておられることと思います。
私は健康保険の業務に就いて間もなく30年ですが、保険証にまつわる思い出がたくさんあります。
初めて業務に就いたとき、紙の保険証でした。被扶養者を加える届出には手書きで保険証に名前を記入していました。書き慣れない字、難しい字を書くときは、受付で待たせていることに焦りながら、何度か下書きしてから保険証に書いていました。
平成17年に保険証をカード化しました。会場を設けて、会社の担当者にお越しいただき、その場で紙の保険証とカードの保険証を交換しました。カードの数を数えるために筆箱ぐらいの大きさの機械(とても高価でした!)を使いました。並べたカードの上に機械を滑らせると枚数が出る、というものでしたが、これがなかなかうまくいきません。顔を上げると長蛇の列ができています。焦れば焦るほどうまくいかず、ついには手で数えて担当者と笑いあったのは楽しい思い出です。
「保険証をカードにして一人一枚持っていたら無くす人が増えるだろうなぁ」と言っていたら、私が最初に無くしてしまい、職場の人から白い目で見られたことは苦い思い出です。
家で、幼い娘に「お父さんの会社は何をしているところなの?」と聞かれ、子どもにも分かりやすいように「病院に行ったら受付で保険証をみせるでしょ?あの保険証を作って渡している会社だよ」と答えていました。
たくさんの思い出がある保険証が廃止されます。もう家で聞かれることはありませんが、いつの日か「おじいちゃんの会社は何をしているところなの?」と聞かれるかもしれません。
さて、何と答えようかな。
(第4地区 T・S)
ヘルスリテラシー向上と禁煙サポート

母体企業が健康経営を推進し、健康優良法人ホワイト500の認定を見事受けることができました。そのなかで健保組合も禁煙サポート事業に協力し、「就業時間内終日禁煙」を打ち出していますが、残念ながら100%は守られていないのが実態です。喫煙者の多くは「タバコが体に悪い」ことはわかっているけれども、ニコチン依存症に陥っているため簡単にはやめられないのが実状でしょう。
健康経営を推進する取り組みとしては、「ヘルスリテラシーの向上」も挙げられます。
ところで、ヘルスリテラシーが高いとはどんなことでしょうか?アメリカの健康指針では「個人や他人の健康に関連する意思決定に役立てるための情報やサービスを見つけ、理解し、利用する能力の程度」と定義されています。したがって、健康情報を正しく理解しているだけでは不十分で、健康情報を自分の健康管理のために活用できなければヘルスリテラシーが高いとは言えないということになります。
健保組合としては喫煙に関する否定的な情報を提供するだけではなく、健康情報を活用して加入者が実際に健康行動を起こせるようなサポートをどのように行うかを考えることが重要なことのようです。
でも、こんなことをタバコをくわえながら考えてはいけませんね。
(第5地区 匿名希望)
酒は百薬の長?

自分語りで申し訳ございません。今までお酒を浴びるように飲んできて、酒の失敗(忘れ物、乗り過ごし等)は数知れず。それでも自分勝手に漫画の「あぶさん」みたいに酒の失敗は、男の勲章みたいに30数年過ごしてきました。
しかし、およそ1年前に健保組合に異動となり健康管理が身近に。お酒に関し、今まで他人のアドバイスにも耳を貸さなかったのが、先日に公表された厚生労働省の「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」なども気になるように。
さらに先日、母体企業時代に一緒に酒を浴びていた同期の者が55歳で急死。これが決定打で、「ちょっと待って、自分の子どもはまだ学生で、嫁さんは第3号被保険者、まだまだ奴のところには行けない」。
本来ならば「よし禁酒だ」とすべきところ、それが出来ないのが自分の意思の弱いところ。恥ずかしながら1日当たり缶ビール1本と焼酎1杯を守っています。
親しい人にそのことを伝えると、中途半端と鼻で笑われますが、遅ればせながら健保組合に携わる者として、まずは自分の健康をしっかり守り、その上で被保険者の健康づくりをサポートするため日々勉強、日々精進していきたいと思います。
(第6地区 匿名希望)
投稿規定
- 500字以内。見出しも付けてください。原稿を添削する場合があります。
- イラスト、写真も歓迎します。
- 原則として、投稿者の「所属組合名と実名」を掲載。匿名希望(イニシャル)の場合も、原稿には「所属組合名と実名」を明記してください。
- 原稿は地区会の広報委員へ送ってください。
- 問い合わせは、健保連大阪連合会事務局へ。(06-6131-7715)