2024年2月15日開催の第155回組合会において、2024年度の「事業計画」と「収入支出予算」が承認されましたので、その概要をお知らせいたします。
1.事業計画の概要
2024年度は、これまでの事業を継続するほか、以下の4点について重点的に取組みます。
(1)2024年度より実施する第3期データヘルス計画、第4期特定健康診査等実施計画に基づく取組み
(2)健康経営対応にかかる事業主との連携事業の継続実施
七十七銀行における「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定取得を目指し、事業主と連携して事業を行います。
(3)健康増進活動(ポピュレーションアプローチ)拡大のため、「Pep Up」稼働率向上への取組み「Pep Up」登録率向上を図り、健康情報の通知やウォーキングラリー等のイベント実施により、健康に対する意識の向上に取組みます。
(4)マイナンバーカードの健康保険証との一体化への対応
2024年12月2日以降、現行の健康保険証発行が停止されることから、事業主と連携してマイナンバーカードと健康保険証の一体化への対応を進めます。
2.収入支出予算の概要
(1)経常収入について
被保険者数の減少に伴い、保険料収入は2023年度決算予想比▲35百万円減少の1,798百万円の見込みで、経常収入は1,801百万円としています。
(2)経常支出について
被保険者・被扶養者ともに医療費が増加傾向にあることから、保険給付費は2023年度決算予想比27百万円増加の960百万円の見込みです。また、国に対して拠出する納付金・支援金は依然として高水準で推移し、87百万円増加の850百万円の見込みで、経常支出は1,923百万円としています。
(3)経常収支について
上記要因により、経常収支は▲122百万円の赤字となる見込みです。
※2024年度経常収支見込表
(単位:百万円)
経常収入 | 経常支出 | ||
---|---|---|---|
健康保険料収入 国庫補助金等 その他 |
1,798 2 1 |
事務所費 保険給付費 納付金・支援金 保険事業費 その他 |
40 960 850 70 3 |
計 | 1,801 | 計 | 1,923 |
経常収支 | ▲122 |
(4)2024年度の事業計画と収入支出予算の詳細は、4月下旬発刊予定の「けんぽだより春号」をご参照ください。
第3期データヘルス計画および第4期特定健康診査等実施計画の内容
1.第3期データヘルス計画について
(1)データヘルス計画とは、医療情報(レセプト)や健診結果等のデータ分析に基づき、効率的かつ効果的な保健事業を実施しするための計画であり、健康寿命の延伸と医療費の適正化を目的としています。
厚生労働省の指針により策定・公表が求められており、第2期計画が2023年度で終了することに伴い、2024年度から第3期計画(6年間)が開始されるものです。
(2)第3期計画では、階層化によるリスクアプローチ、事業主とのコラボヘルス、情報通信技術(ICT)の活用を通じて、以下の取組みを行います。
A.健康者層の拡大
B.重症化の予防
C.生活習慣の改善
D.第4期特定健康診査等実施計画にもとづく、国の目標達成に向けた行動の実践
※詳細は、別添「第3期データヘルス計画(ダイジェスト版)PDF」をご参照ください。
2.第4期特定健康診査等実施計画について
(1)特定健康診査等実施計画とは、生活習慣病に関する特定健康診査の実施およびその結果に基づき生活習慣改善の定着を目指す保健指導を実施する計画です。データヘルス計画の中核となる事業計画であり、第3期計画が2023年度で終了することに伴い、2024年度から第4期計画(6年間)が開始されるものです。
(2)第4期計画では、40歳以上の被保険者・被扶養者の健診受診率90%、特定保健指導実施率60%を目標とします。特に、被扶養配偶者の健診受診率向上と、事業主と連携し特定保健指導の進捗管理強化を図ります。