広報誌「かけはし」
 

■2020年6月 No.585



 健保連大阪連合会管内164健保組合の令和2年度予算概要が、このほどまとまった(今般の新型コロナウイルスの影響は勘案していない)。経常収支は約262億円の赤字で、109組合(66.5%)が赤字を計上した。5組合が保険料率を引き上げた結果、平均保険料率は9.259%となった。高齢者医療拠出金は約3734億円。拠出金の保険料収入に対する割合は、42.20%となった。

 大阪連合会管内164健保組合の令和2年度予算概要をみると、経常収支は、経常収入約9084億円、経常支出約9346億円で、差引約262億円の赤字となっている。これは令和元年度と比べ、2倍を超える額である。
 おもな適用状況をみると、被保険者数は2万7552人増えて170万9930人、被扶養者数は2万5142人減って138万3266人となった。平均標準報酬月額は445円減少し37万6359円、平均標準賞与額は2万1515円減少し117万9233円となった。
 5組合が保険料率を引き上げた。この結果、調整保険料率を含んだ平均保険料率は、9.259%となった。
 これらの影響で、保険料収入は前年度より1.45%増えて8847億6267万円、経常収入は1.42%増えて9084億1206万円となった。
 経常支出は3.01%増加し9346億1509万円となっている。法定給付費や前期高齢者納付金などの増加が要因となった。
 法定給付費は3.79%増の4747億6100万円が見込まれた。
 高齢者医療拠出金総額は81億1786万円(2.22%)増加し3733億9678万円となった。
 内訳は、後期高齢者支援金が0.19%増の2083億252万円、前期高齢者納付金(退職者給付拠出金含む)が4.91%増の1650億9425万円となっている。前期高齢者納付金等の増加が顕著である。

おもな適用状況

おもな収支状況