広報誌「かけはし」

■2019年12月 No.579
健保問答 

第 470回

     
Q
   定年で会社を辞めるのですが、任意継続と国民健康保険では、どちらの保険料が安くなるのでしょうか。

A
   会社員が退社すると、加入している健康保険組合(または協会けんぽ)の資格を喪失しますが、希望すれば引き続き、2年間加入できるのが任意継続の制度です。
 保険料は、在職中は事業主が半額を負担してくれますが、退職すると全額、自己負担となるので、上限はありますがおよそ倍になります。例えば、会社員時代に健康保険、介護保険の保険料の月額が約1万2000円だった方は、任意継続被保険者になると、約2万4000円になります。
 一方で、国民健康保険は前年の年収を基に保険料が算出されます。在職中の賞与の有無にもよりますが、退職した年は国民健康保険の保険料が高くなることが多いようです。しかしながら、退職した翌年は、前年の年収が減り、国民健康保険の保険料が安くなる可能性が高くなります。国民健康保険の保険料は、市区町村役場などで確認して、任意継続とどちらを選ぶか、検討してみてください。