広報誌「かけはし」

■2019年11月 No.578


 健保連大阪連合会は10月5日、大阪市北区の常翔ホールで、「健康みらいトークin大阪」を開催した。この催しは、健康や医療など身近な問題を、広く一般の方がたに考えてもらおうというもの。この日は、市民ら510人が参加。吉本新喜劇の末成由美さん、未知やすえさんによるトークショーや、国会議員を交えた対談が行われ、会場を埋めた参加者に、日本の医療保険制度や健康の大切さを呼びかけた。
小笹定典大阪連合会会長
 「健康みらいトークin大阪」は、医療費、医療保険、健康など、身近で切実な問題を、広く一般の方がたにあらためて考えてもらおうというもの。今回のテーマは「医療費が増えている! これからの健康どうする」である。
 このような健保連大阪連合会主催の一般向けイベントの開催は4回目となる。この日は、健保組合関係者はもとより、大阪はじめ近畿など各府県から市民ら510人が参加した。
 当日は、大阪連合会の小笹定典会長のあいさつで開会した。小笹会長は「少子高齢化により、わが国は厳しい時代を迎えようとしている。平均寿命をみると、男女ともに世界でも上位であるが、これからは、元気で健康に暮らすことができる健康寿命を延ばしていくことが重要となる。そして、健康でいること、元気でいることは、増え続ける医療費を抑えることになり、わが国が世界に誇れる皆保険制度を維持するとともに、皆さんの『幸せ』につながることと思う」と述べた。

トークショー
「笑いは生きる力」
 末成由美さん、未知やすえさんが所属する吉本興業は、医学部を持つ大学とタッグを組み、笑いの医学的効能を検証している。そこで、お二人によるトークショーのテーマは「笑いは生きる力」。末成さんは、スカイダイビングへの挑戦や、フルマラソンの完走、ゴルフを始めるなど、チャレンジ精神が非常に旺盛。トレーニングも20年以上続けており、年齢を感じさせない若々しさ。そんな末成さんに触発され、未知さんも運動を始めた。結婚当時に比べてスマートになったという。そして、これら健康の源は“笑い”だとお二人は口を揃える。作り笑顔でも、笑うことはとても大事で、「そういった意味で、私たちはいいお仕事をさせていただいている」とし、会場との掛け合いを交えながら、終始、笑いのあふれるトークショーとなった。

対談
「あなたはこれからの健康どうする!?」
 トークショーに続いて行われた対談のテーマは「あなたはこれからの健康どうする!?」。コーディネーターに澤田南さん(フリーアナウンサー)。松川るいさん(参議院議員 自由民主党)、矢田わか子さん(参議院議員 国民民主党)と末成さん、未知さんを迎えて行われた。
 澤田さんからの「笑いが健康に良いと聞いたが、どんな効果が?」との問いに、末成さんは「昔から『笑う門には福来たる』という。明るく笑顔の人には人が集まり、健康だからこそ笑うことができる」と語り、未知さんは「笑うとがん細胞が減るという発表もされている。実際、劇場に訪れた方の数値も改善されている」と述べた。矢田さんは「がん細胞を退治してくれるという体の中にあるナチュラルキラー細胞が、笑うことで活性化する。だからお二人は、社会貢献の仕事をなさっている」と続けた。松川さんは「免疫力を向上させる方法として、癒しを得ることも良いと思う。私は子供をギュッとすることで、即効性のある癒しを得ている」と明かした。
 そして、対談者から会場の参加者に対して、いつまでも元気に楽しく明るく生きるためのメッセージが送られた。


末成さん
 「私は本当に人生の後半が楽しい。60歳から本当に楽しい人生を送っている。元気だから幸せ、毎日楽しいなという思いで過ごしている。何度も言いますが、会場の皆さんも無理なく少しでも体を動かし、これからの人生を楽しんで歩んでいただきたい」。

未知さん
 「フランスの哲学者 アランが残した『幸福だから笑うのではない、笑うから幸福なのだ』という言葉、教えていただいて感謝している。私は普段から、感謝を忘れないようにしている。皆さんへの感謝の気持ちを忘れず、健康でがんばっていきたい」。

松川 るい 氏
松川さん
 「私自身にも言えるが、やりたいことをやって生きるということが大切。人生100年。失敗してもやり直すことができる。やりたいことが見つからない場合は、自分の周りの近しい人が喜ぶことをやってあげれば、必ず人生は豊かになると思っている」。
矢田 わか子 氏

矢田さん
 「先日、『仕事と家事ばかりで楽しそうに見えない』と息子に言われた。だから私は今、新しいことに挑戦している。自分の日常を思い返して、自分が今を楽しく生きているかということを胸に問い、何かひとつ新しいことを始める。そうすると、人生が豊かになるのではないかと思う」。