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■2019年9月 No.576 |
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キムリアなどの高額薬剤の費用が最近よく話題になっていますが、実際に発生した場合の健康保険組合の負担はどのぐらいになるのですか。 |
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健保組合の高額医療費は健康保険組合連合会からの交付金により軽減されますが、その金額は医療費発生状況により年度ごとに変化します。また、健保組合では独自の付加給付も行っている場合もあり、負担はそれぞれ異なります。いま、これらを仮に設定して試算すると次のようになります。
70歳未満で標準報酬区分28万円以上53万円未満の方が3349万円の医療費がかかった場合、高額医療制度により自己負担額は41万2330円(※1)―38万7000円(※2)=2万5330円となります。ここに健保連より高額医療交付金240万円×60%(※3)+(3349万円―400万円)=3093万円が交付されます。よって、健保組合の最終的な負担額は、3346万4670円―3093万円=253万4670円となります。
※1 |
支払額:8万100円+(3349万円―26万7000円)×1%=41万2330円 |
※2 |
健保組合付加給付額:41万2330円―2万5000円≒38万7000円(千円未満切り捨て) |
※3 |
交付率(令和元年度):財源を超える申請があった場合、財源不足分を調整するためのもの |
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