広報誌「かけはし」

■2016年1月 No.532

 これならできる!適塩生活。今回は漬物、塩蔵品、佃煮、調味料編として、適塩のための職場での昼食や外食での実践ポイントをお伝えします。
   「佃煮」の名前の由来?
   早速ですが、皆さん「佃煮」の由来をご存じでしょうか。諸説がありますが、時は江戸時代。佃島(現在の東京都中央区)の漁師が売れ残った貝や小魚を塩やしょうゆで煮詰め、保存食として常備していたことからこの名前がつけられたといわれています。
 食塩は食材の味を引き立てるだけでなく、食品の保存性を高める調味料として重宝されています。食塩を使って保存性を高めている食品には、佃煮のほか、漬物、たらこや塩辛等の塩蔵品があります。
   食塩のとりすぎは禁物!
   「ご飯のおとも」として欠かせない漬物や塩蔵品ですが、少量でも回数を重ねると食塩のとりすぎにつながります。食塩のとりすぎは高血圧の引き金になり、重大な循環器疾患につながる可能性があります。
 日本人の食事摂取基準2015年版で示された1日の食塩摂取量(男性8g・女性7g)を超えないためには食塩のとり方に注意が必要です。定食についている漬物や佃煮を、ときには断わったり、塩蔵品の食べる回数を加減したりしましょう。
   調味料の使い方を工夫!
   適塩生活を送るには調味料の使い方にも工夫が必要です。しょうゆやソース、ケチャップ等、身近な調味料にも食塩が含まれています。味をみることなく、弁当のコロッケにソースをかけていませんか。定食の焼き魚にしょうゆをかけていませんか。調味料をかけることが習慣になっている方がおられます。まずは味をみて、余分な調味料を使わないように心がけましょう。食卓に調味料を置かないことも工夫のひとつです。
   まず日頃の食生活を振り返って!
   適塩生活を送るためには、日頃から「適塩」を意識することが大切です。少しずつ薄味に慣れることから始めてみましょう。